ブログのタイトルに冠しているギターに関する記事、長いこと書いていませんでした…
(スミマセソ>音楽仲間の皆様)。弾くことは弾いてはいるんですけど、基礎練中心、新しいコトや新しい物が殆ど無く、ネタが切れていたのです。
ところで。ギター用のクリップチューナーが見当たりません。あれっ? どこで無くしたかな? という訳で、宝探しの旅(笑)。散らかった部屋が多少綺麗になりましたが、チューナーは出てきません。何処に行ったのでしょう?…と思ったら。ギターケースの中にありました(同時にストラップも発掘)。なぁんかマヌケ(笑)。でも、時々こういうことってありますよね。えっ、ワタシだけ?!
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閑話休題。
ギターをやっていない人にはよく理解されないのですが、
ギターも移調楽器です。まぁ管楽器のように調によって指遣いが全然変わるとか、白鍵・黒鍵とかもないので、束縛は緩いのですけどね。
ギターの場合、オープン・コードや開放弦を使ったメロディを弾こうとすると、(レギュラー・チューニングの場合)どうしてもA maj&min, E maj&minの曲が弾きやすいということになります。これに対して、管楽器用に書かれた曲はF maj/D minとB♭ maj/G minのキーが多いですよね。これらのキーでは開放弦が使えず、時々弾きにくぅっ!なんて思ったりします。が、某教則本に「エレキギターでもカポタスト(カポ)を使った方が弾きやすい時はどんどん使うべきです」と書かれていました。試してみたら、これが
効果抜群! 上記4つのキー(F maj、D min、B♭ maj、G min)の曲では、1フレットの所にカポを付けるとイイ感じです。
以前は
エレキギターでカポを使うのは邪道だと思っていたのですが、実際やってみると、すんげー楽。
もう戻れません!
でも…
◆困ったちゃん1…Fender系ギターではカポを使わない時に付けておく場所が無い?
Gibson系のギターでは、ナット(0フレット)とペグポストの間にカポを逃がすことが出来ます。
左:カポ使用、右:ナットとペグポストの間に逃がしたカポ
ところが、Fender系のギターではナット付近でネックの厚さが増していて、カポを付けることが出来ません。
Fender系はナット付近が太くナット脇にカポを付けられない
左:カポ使用、右:ヘッド先端でチューナーごと挟む
YAMAHAのSGやCAT'S EYEのアコギ(Martinのコピーモデル)も、ネック-ヘッドのジョイント部が補強の為に厚くなっており、同じようにナット-ペグポスト間にカポを付けることは出来ません。
…という悩みを楽器屋さんのスタッフに話してみたところ、
カポをマシンヘッドごと挟むようにすればヘッド側に逃がせるよ、とアドバイスをいただきました。ヘッド端? 難しいのでは? と思ったのですが、帰宅後試してみたところ、ペグ裏側の“箱”を一緒に挟むとソコソコ良い具合に付けられます(上写真右)。
でもコレ、Gibson系ギターがカポを“チョットずらすだけ”なのに対して、ひと手間かかっちゃいますね。まぁギターの構造上、コレはしょうがないですけど。
◆困ったちゃん2…カポを使うとチョーキング一発で音痴になっちゃう
通常のギターではナット部は弦の滑りを良くしています。チョーキング
(ベンディング)・アップをした時はブリッジ~ペグポスト間の弦が一様に伸び、チョーキング・ダウンをした時には逆に弦の伸びが一様に戻ります。でも、カポを使うとこの「張力が一様に戻る」のが
邪魔(抵抗)されてしまいます。つまり、チョーキング後にその弦のピッチが少しずれるということ。エレキギターの細い弦はテンション低めなので、アコギ以上に影響が出ます
(ワタシのショボイ耳でもこのピッチのズレは「気持悪ぅ!」です)。
でも、キーがFやB♭ならカポを付けるのが1Fなので影響は比較的小さいですし、他のキーでもカポを付ける位置は大抵は1~4Fで済んでしまうのであまり気にしなくても良いのかも知れません。アコースティック・ギターは弦が太くテンション(張力)も高め、チョーキングも頻繁にはやらないので(左手指先も痛いですしね/笑)、気にしないで良いレベルの話かも知れません。
◆困ったちゃん3…カポが似合わないギターもある
…にしても。Fender系(Stratocaster、Telecaster)にカポはヴィジュアル的に“アリ”ですが、Gibson Les Paul Custom (白)にはカポは似合わないな~。Les Paulの音で変な調で弾く時、ヴィジュアルを優先するか、弾きやすさを優先するか…? どこかで妥協することになりますね。
白カス(白のLP Custom)にカポ…似合わねえなぁ!(笑)
Gibson LP Customにカポは似合わないかも知れませんが、LP Standardなら多少アリかも知れません(持っていませんけど)。Gibson SGのダブル・ネックの片側だけカポを付けているのは、すんげー格好良いんですよね(これも勿論持っていません)。
◆結論
カポを使わない時付けておく場所をどうするか? と、カポを使う場合は、音(チョーキング音痴)とヴィジュアル面で多少妥協が必要。でも使い始めるとすげー便利だよ!…というお話でした。