2016年7月27日水曜日

Bluetoothノイズキャンセリング付イヤフォン (SONY MDR-EX31BN)

最近、使い捨てカメラ「写るンです」が再人気というニュースがあります(四半世紀ぶりの復活ですな)
  • 「使い捨て」は本当は正しくなくて、DPEショップに現像・プリントを依頼すると、そこで殆どの部材がリサイクルされているらしいです。
どうにも脳内で「伝染るんです(by 吉田戦車)に自動変換されてしまうんだな(笑)。

・  ・  ・  ・  ・

閑話休題。

有線タイプのノイズキャンセリング(NC)付イヤフォンが不調。しょうがないので新調しました。今回買ったのは、BluetoothタイプのNCイヤフォンです。買ったのは音質・品質ともに信頼のSONY製、MDR-EX31BN。商品の特性上、店頭で試聴は出来ませんでしたが、SONYなら安心して買えるな~みたいな(笑)。

SONY MDR-EX31BN

◆良いところ
  1. iPod touchやスマホ、PC/Macとのペアリングが非常に簡単です(Bluetoothなので当たり前かも知れませんが、取説で読むべき箇所はチョットだけです)
  2. プレイヤとレシーバの間が無線なので、有線時のワイヤ取り回しを気にせず使えます。プレイヤ/スマホを鞄に入れたまま、ワイヤに煩わされずに聴けるのが非常に良いです(ナニコレ、超快適!)。家の中で聴く時は、PC/Macで音楽をかけっ放しにして、掃除・洗濯・バイク(自転車)メンテなどで動き回ってもOKなのもポイント高いです(家で使う時はNC機能をOFFにした方が良いかもです)。iPod touchとペアリングすれば、Podcastやオーディオブックの倍速再生もOK、しかも充電しながらiPod touchから離れた所で聴いていられます。
  3. 音質はカナリ良いです。音作りはSONY流の「ややドンシャリ」ですが、重低音・高音が強すぎず、ジャンルを選ばない音作りだと思います。
    • 以下、ちょっとマニアックな話: SONYのイヤフォン・ヘッドフォンのドライバはダイナミック型です(スピーカと同じ方式)。でも、昔の製品はダイアフラム(振動板)がイヤピースに正対、近年のカナル型ではダイアフラムが横向きになりました。イヤーピースの脇にダイアフラムの収められた筐体外径φ16mmの円盤(他社製より大きい)、その外側にNC用マイク用兼エア抜きのポート(穴)があり、イヤーピースからの突出部が他社製品より少し大きめです。
      • ン十年前のイヤフォンと言えば、圧電式でした(ダイナミック型と比べてチリチリ・ショリショリした音)。超低電力で動くので鉱石ラジオ等(いつの時代やねん)には便利だったのですが、だいぶ前に駆逐されてしまいました。
      • その後、ダイナミック型(スピーカと同じ方式)のドライバが出てきました(広めたのは携帯カセットプレイヤー・SONY Walkmanでしょう←Walkmanも初代は小型ながらオンイヤー型ヘッドフォンで、インナーイヤー型イヤフォンが出てきたのはもう少し後でした)。ダイナミック型は小型化は難しいながらも、音の歪みが小さいとか周波数特性が良いとかメリットもあり、世界中のオーバーイヤー型&オンイヤー型のヘッドフォン、そして日本の多くのメーカのインナーイヤー型&カナル型のイヤフォンに使われています。
      • SHURE等の海外メーカは、超小型イヤフォンのドライバとして、最近はバランスド・アーマチュア型(BA型)に力を入れています。BA型は音が歪み易いとか周波数特性が広くとりにくいとかあるようですが、SHUREさんはこの辺り上手くクリアしています(店頭で聴き比べさせてもらった結果、「ちょっと硬い音」のような気がしましたが、充分実用に耐える音質です)。
    • SONYのNCイヤフォンをよく聴き比べてみると、今回買ったMDR-EX11BNよりも、前に使っていたMDR-NC100Dの方が音質は良いかもです。携帯プレイヤで聴く場合には、この差は無きに等しい高レベルな戦いですが。
    • MDR-NC100Dの前に使っていたMDR-NC11Aは高音・低音がちょっと弱くスカスカな音かも知れません(それでも1,000円位で売られている安いイヤフォンよりずっと良い音です)。この音質の差は、イヤーピースとダイヤフラムの位置関係による効果が一番大きそうです(MDR-NC11Aはダイアフラムが正対で共鳴空間は狭く、空気抜きポートとNC用マイク(環境音を拾って逆位相を発生させる)が独立していました; MDR-NC100DとMDR-EX11BNはダイアフラムが横向きでダイアフラム正面に共鳴させる空間が広く取られていて、空気抜きのポートとNC用マイクのホールを共用する形状になっています)。
  4. 有線式に比べて配線長が短く、服や鞄に配線が擦れて発生するノイズが少ないです。
  5. NC性能が(過去の製品に比べて)高いようです。地下鉄の騒音の中でも耳に優しい音量で充分楽曲を楽しめます。出先でもダイナミクススレンジの大きいジャズやクラシックを快適に聴くことが出来るのは高ポイント!
  6. レシーバが小さく軽量(単4電池を入れるタイプより小さいです)。. 
  7. レシーバがマイク・コントローラ内蔵なので、スマホやPC/Macとペアリングするとハンズフリーヘッドセットとして使えます。レシーバ側にボリュームや通話ボタンが付いているので、プレイヤ/スマホ本体を鞄から取り出さないでも快適に使えます。スマホでは、留守電サービス等、聞きながら同時にボタン操作をする必要がある時に手元が確認できて便利です。
  8. プレイヤを止めれば耳栓(騒音カット)としても使えます(笑)。
  9. オーバーイヤー型やオンイヤー型と違い、髪型が崩れません。←人と会う時は重要!
特に2.~6.が高ポイント。

◆悪いところ
  1. 電池式でなくUSB micro-Bによる充電式なので(USB type A⇔USB micro-Bの変換ケーブルが付属)出先でバッテリーが切れると使えなくなります。SONYの有線式NCヘッドフォンは(MDR-NC11AもMDR-NC1000も)、電池交換で引き続き使え、また電池が切れた時もNC機能をOFFにすればパッシブ式(つまり通常の有線式・NC無しの)イヤフォンとして使えるとかことが出来ましたが、本品は電池が切れた時点でアウトです。無線式だから仕方ありませんが。
  2. iPod classic等、Bluetoothの載っていないプレイヤでは(少なくともそのままでは)使えません。プレイヤ側に別途Bluetoothトランスミッターを使えば済む話なのですけど、iPod classicにトランスミッターを付けるとかなり嵩張ります…。
  3. Tシャツやノースリーブではレシーバを留める場所が無い(笑)。しょうがないので襟に付けるのですが、チョット邪魔&格好悪いです。
  4. Bluetoothはレイテンシ(遅延時間)が大きいです。遅延時間は機器によっても違うようですが、ネットで見てみたら、概ね170~270msecとのこと。つまり、最悪1/4秒程度の遅延です。
    • 1/4秒の遅れとは、テンポ120bpmの曲で8分音符1個分の遅れです。iMacでは、Bluetoothのペアリング後は、GarageBandやLogic Pro Xの音声出力先としてMDR-EX31BNを選べるようになります。でも、この遅延時間はリアルタイム演奏にはちょっと厳しいです。つまり、楽器モニタ用としては使えません
    • 遅延時間が長いので、ゲームでもチョット使い物になりません
    • ワンセグ放送・動画観賞(YouTube等)・(PC/Macでの) DVD&BD観賞には…微妙です
    • この遅延時間ですが、通話や音楽を聴くだけなら、実用上あまり問題はありません
  5. iPod touchのバッテリー消費が早くなります。PC/Macの通信もCPU等への負荷が高くなるようです(モバイルPCもバッテリー消費が早くなるようです)。PC/Macのデータ処理が追いつかなくなると(マルチタスクで負荷が高い時など)音が割れることがあります
  6. 無線接続なので、プレイヤ側をどこかに置き忘れることがあります(爆)。
  7. 移動中に知り合いに声を掛けられても気付かない…なんてコトが起こります(特に本品MDR-EX31BNはNC性能が高く、小さな声で話しかけられた程度では殆ど聞こえません)
◆今回のオチ

Bluetooth NCイヤフォンを買ってから、不調の有線タイプの様子を見てみました。結果、壊れていたワケではありませんでした。電池が少しくたびれていただけのようです。暫く入れっ放しだった電池がテスター(電圧計)では十分な電圧を示していたのでイヤフォンの故障を疑っていたのですが、新品の電池に交換したら有線NCイヤフォンもフツーに使えました…。
  • 確認する順番を間違ってないか?(>ワタシ) でも快適グッズを購入できたので良しとしましょう。
そう言えば、NCイヤフォン1台目(SONY MDR-NC11A)が不調だった時も、2台目(SONY MDR-NC1000)を買ってから1台目が実は電池の劣化によって動かなかっただけということがありました。この1台目のMDR-NC11A、NC性能がちょっと悪く、低音が弱めであり(音質は全然SONYらしくないちょっとチープな音です)、さらにNC回路/電池ケースがデカいので最近は全然使っていません。でも、今でも使えるので捨てられずにいます(苦笑)。こうしてガジェットが増えていく…。

2016年7月24日日曜日

週末は例によってサイクリング

一昨日7/22(金)夜に、下駄バイク(自転車)のホイールの振れ取り作業をしました(スポークを止めているネジを回してリムが同心円になるようにスポークのテンション(張力)を調整する作業)。今回はチョット手抜きをして、専用治具(振れ取り台)は使わず、バイクに取り付けたままブレーキシューとのクリアランスを見ながら簡易的な作業。この時、ホイールを回した時にスポークで指を切ってしまいました(右手人差し指第1間接の中指側)。偏平スポーク、空気抵抗は小さいのですが、やりようによっては凶器にもなります。メンテ時には要注意!(苦笑)

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昨日7/23(土)は、桜木町(神奈川県)で高校のブラスバンド部の同窓会がありました。帰宅後は何故かFacebookのMessengerでチャットとなり(同時に2人とチャットしながら他メンバーのTwitterをチェックするというカオスな状況)、就寝は深夜1:30頃。という訳で、今日は寝坊しました(10:00過ぎ起床)。今日、予定では4:00 or 5:30起床、AM(早朝~)サイクリングのツモリでしたが(利根川~印旛沼~東京湾全制覇コース100km超)、そういう訳で午後少し涼しくなってからの出走となりました。時間的に全制覇コースはムリと判断、東側半分(70%)のみです。つまり、約70km。

佐倉ふるさと公園・ひまわり祭?

凱旋門?
印旛沼~長門川と利根川の間の印旛水門です。

上の写真、中央下の方に今の下駄バイクが映っているのですが、我ながら派手なホイール&タイヤだなぁ(Shimano WH-7801-SL=2世代前だけどシマノのトップグレードDURA-ACE、タイヤはMichellin Pro4 Service Courseの赤;いずれもバリバリのレース用です;サイクリング(ポタリング)に使うのは勿体ないかも←F1カーでお買い物をしているようなものですからねぇ/笑)

凱旋門?②
右手前が長門川(印旛沼側)、反対側が利根川。

中央下・やや右に下駄バイクのサドル。Sel San MarcoのCaymano (Racing Replica)です。ロゴが派手だな~。

帰路、往路と同じひまわり(向日葵)が違う風景に見えたので、これも撮影。

佐倉ふるさと公園・ひまわり
逆光線がチョット綺麗。

走り足りない気もしますが、今日は70km少々走ることが出来、昨日のオーバーカロリーを消化できたっぽいので、コレで良しとしませう。

2016年7月18日月曜日

ギター小噺(小物のはなし):クリップチューナー篇

ギターの基本な何よりチューニング。どんな超絶技巧のギタリストでも、チューニングが狂っているとカナリ格好悪い(ワタシは)思います。ギターを弾く度に(持ち替える度に)チューニングは確認しましょう。
  • …などと書いているワタシ自身、「さっき弾いたギター」のチューニングはよくサボります(笑)。
  • 基本的に、弦交換の数日以内のギターは1日に何度もチューニングをし直します(弦がどんどん伸びてピッチが下がるので)。弦交換後数日経ってピッチが安定したギターでも、一晩経ったギターは基本的にチューニングし直しです。
ワタシがギターを始めた頃は、チューニングには音叉を使うのが普通でしたが(インライン型=エフェクタのようにギターとアンプの間に繋ぐタイプ=は高くて買えなかった)、今はクリップ型のチューナが安く買えますので(2,000~4,000円程度)是非使いませう

クリップチューナの例:LOUIS LCT-7
時々行方不明になるので(笑)、2個持っています。
  • 市販の安価なクリップチューナの性能は練習等の使用には十分な性能です。が、数セントは簡単にズレますので(1セントは半音の1/100)、本格的に演奏する場合は、ピッチ特性が安定したインライン式のデジタル・チューナか、DTM/DAWソフトに搭載されているチューナを使い、全パートで同じチューニングになるようにしませう。
    • クリップチューナは、電圧や電流が不安定な電池を使っている以上、精度が高くないのは仕方ありません(水晶発振器を使っている通常タイプでは価格差による性能差は小さいと思います…あ、メーカによって低音の拾い方は結構違うかも知れません)
    • 数千円のクリップチューナに電圧・電流補償回路や温度補償回路が付いているとも思えません。ピッチが数セント狂うのは値段相応と考えて良いでしょう。
  • クリップチューナは電池が切れると動かなくなるので、音叉を使ったチューニングも覚えておくと良いです(音叉を使ったチューニング法を正確に書く自信がないので、この方法ついては他文献にあたって下さい←投げっぱですみません/苦笑)
    • クリップチューナと音叉はギターケースのポケットに突っ込んでおきましょう。
    • 音叉はA=440Hz以外の物(442Hzとか)は置いているお店が少ないのですが…。
    • ハーモニクスを使って各弦のバランスをとると純正律的な音間隔になりますが、ギターは平均律楽器なので、ハーモニクスからは微妙にズラす必要があります(これは実経験を積んで慣れるしかないかも知れません)
  • 電子チューナを使わないと、正確なオクターブ・チューニング(ブリッジ位置の微調整、エレキ特有の調律機構)は出来ません。これをやる時は、出来れば高性能なインライン式のデジタル・チューナor DTM/DAWソフトに搭載されたチューナを使うことをお勧めします。

◆ワタシのオススメ!

この項目でワタシが書きたいのは、クリップチューナの商品のオススメではありません(高級品を使わなくても、ちょっとしたギグには充分だと思うからです)

ここで書くのは、クリップチューナーの付け方のオススメ方法です。多くのギタリストがクリップチューナーをヘッドの表側に付けているようですが、ヘッド裏側に付けた方が表示が見やすいです。

たとえば、Gibson系なら、多くの方が以下のようにクリップチューナーを付けています。

Gibson系ギターでよく見られる付け方
ヘッド先端(3・4弦ペグポストの間)に付ける人が多いです。

でも、ヘッド裏面にチューナ本体が来るように付けると、正面や上から照明を浴びていても表示が見やすいので、下の写真のようにするのがオススメ♪

Gibson系、オススメの付け方
※液晶表示が少し変なのは斜めに見ているからです

Fender系でも基本は同じです。以下の付け方が定番です。

Fender系ギターでよく見られる付け方
Fenderロゴの上に付ける人が多いです。

これも、チューナ本体がヘッド裏面に来るように付けると、表示が見やすくなります。

Fender系、オススメの付け方

その他注意点。
  • マイク・モード(コンデンサマイク)は周囲の騒音の影響を大きく受けます。なので、生音の小さいエレキギターでは、ピエゾモード(ピエゾ素子によりギター本体の振動を直接拾う)の方がオススメです。
  • ドロップチューニングとか全弦半音落としとかの変則チューニングを多用するギタリストは、レギュラーチューニングに特化したギターモードでなく、クロマチックモードで使う方が便利かも知れません。
  • クリップチューナは、7弦ギターの7弦開放弦やベースギターの開放弦の低音はなかなか拾ってくれません。こればっかりは仕方無いので、12F (or 5F)ハーモニクスを使うことになります。(予め、インライン型やDAW/DTMソフト内蔵チューナでオクターブピッチをビシッと出しておきましょう。)
  • 上にも書きましたが、電池が劣化してくると(電池切れまで行かなくとも)ピッチが少し不安定になります。なので、時々電池交換しましょう
今回も小ネタでした。ちゃんちゃん♪

2016年7月14日木曜日

愛用のiPod classic 160GB、なぜか復活?

先日(6/29・水)、iPod classicの画面表示がおかしくなってしまった旨書きました。が、一昨日7/12(火)、何故か復活していました。不調になってから2週間足らずです。

iPod classicはテーブルの上、見難い(醜い?)画面に目がチカチカしながらプレイリストを選んで再生中のことです。モバイルPCで作業中だったので、正確にはいつ画面表示が戻ったのかは分かりません。気がついた時には画面表示がすっかり元通りです(ちょっとビックリ)。特に衝撃を与えたとかいうこともありません(同じテーブルの上でPCはタイピングしていましたので多少の振動はあったと思います…というか、実は代替品のiPod classic 160GBをシルバーとブラックのどちらにするか迷いながら~何故か値段がチョット違う~ネット通販サイトを見て回っていた時という、冗談みたいなタイミングでした/笑)
  • 実は6/29(水)不調になった時、(HDDの動作音が止んだのを確認しながら)叩くなど衝撃を加えてみたりもしたのですが(←昭和時代に標準的だったテレビの不具合の直し方/笑)、それでは直らなかったのですよね。

不調時 (6/29・水)
白画面で殆ど読めない(僅かに読めるが目がチカチカする)

復活後 (今日=7/14・木)
※復活したのは一昨日7/12(火)

iPod classic 160GBの代替機購入(生産&販売終了品につき流通在庫品のみ入手可)とか無情なコトを考えていたから、この子が慌てて目を覚ましたのかも知れません。あるいは、当ブログで壊れたと文句を書いたので、Appleさんが慌てて復活の呪文を唱えてくれたのかも知れません。

一旦不調→戻った、という点から、今回の画面表示の不調の原因は、実装部が壊れたとかではなく、水分(結露や汗など)による一時的な短絡(ショート)辺りと見て良さそうです。ということは、その不具合箇所が全くダメージ無しなワケがありません(電極や回路の腐食が始まっているとか)。いつまた同じ(似た)症状を発生しないとも限りません。今後、iPod classicの入手はどんどん困難になって行くでしょうから、やっぱり早めに代替機の導入を考えた方が良いかも知れません。

でもその前にモバイルPCのメモリ増設をしなきゃです。Amazonさんのカートで「あとで買う」に放り込んだまま半年以上経ってしまっていました。



・・・あ。そう言えば。

少し前に、ささやかながら「先立つ物」が入っていました。殆ど手つかずです。ここはいっそのこと、景気良く両方買っちまうかなっ!(笑)

これは「棒茄子(ボウナス)」、…じゃなくて「長茄子(ナガナス)」。

2016年7月10日日曜日

ギター小噺(小物のはなし):ピック篇

今日は参院選の日でした(そう言えばこの選挙から18歳以上になりましたね)。皆さんはキチンと投票行きましたか? 投票は義務ではありませんが、世の中に文句言う前に参政権を行使しませう。

この1週間、暑い日が多かったですね。やはり日本は(少なくとも夏は)亜熱帯気候なのだと実感しています。この時季、冷房の効いた部屋と屋外の出入りは熱衝撃試験を受けているような気分です。家ではまだエアコンは冷房ではなく除湿(ドライ)、これとサーキュレーター(身体に風を直接当てませんが適度に部屋の空気を流す)を組み合わせて頑張っていますが、そろそろ限界かも…。

エアコンやサーキュレーターを使うと、ギターがノイズを拾うので、録音時は極力電源offです(宅録というほどで無くても、時々自分の演奏を客観的に聴くのは有効です)。暑苦しいぞ夏の録音は…(笑)。

・  ・  ・  ・  ・

閑話休題。

ギター小物の話として、ストラップやストラップロックについて先に書いてしまいましたが、座って弾く時はストラップは不要なこともあります。でもピックは必要ですよね。
  • 勿論、ピック無しで弾くこともあります。また、曲の途中でピックを掌に握り込んで指弾きしたり、親指と人差し指でピックをつまんだまま中指や薬指も使って弾いたりもすることもあります。ガットギターなど、ピック無しがデフォという場合もあります。なので、ギターのタイプや奏者によって、ピックは「なければいけない」物とも限りません。でも、鉄弦のギターでは、ピックを使うと上下の両方の動きが使えて速く弾けるとか(オルタネイト・ピッキング)、指弾きとピック弾きを使い分けると音色に幅を持たせるとか、…まぁ一応「必需品」と言って良いでしょう。
さて、本日のお題。ピックです。ギターを弾き始めてン十年、このピックも色々試しました。結局行き着いた所は定番品でした。コード弾きが多い時はトライアングル(おにぎり型)を、リードを弾くことが多い時はティアドロップを使うことが多いですが、実はどのピックを使うかはその時の気分次第(笑)。
  • でも、CASIOPEA (野呂一生さん)のコピーをする時はトライアングルじゃないと弾きにくいとか、Eric Clapton師匠のエレキギターのコピーをする時はティアドロップでないとギターを歌わせられないとか。ある程度の傾向はあります。Char親分のコピーにどんなピックを使うかは難しいですねぇ。2~5弦でザクザク弾いた後に(これは大きいピックの方が安定する)ソロで速弾きとかしたりする(これは小さいピックの方が弾きやすい)ので、悩ましいところです。Char親分はエレキギターを弾く時もトライアングル型を使っているようですが、これで速弾きは難しいよぅ…。

さて、ピック。最近よく使っているのは以下の6枚。

最近使っているピック。

  • ティアドロップ型 (上の段、左から)
    • Jim Dunlop 41B Derlin Standard 1.50mm/Lave (素材:デルリン樹脂)
      <http://www.amazon.co.jp/dp/B000VBE7F2/>
      →定番品。ちょっとだけ使い込んでピック先端が微妙に摩耗している状態だと、ギター弦をブリブリ鳴らすことができます。本品は厚めで(もっと厚いものもありますが、ワタシはこの1.50mmという厚さが好み)、ギンギンに歪ませた音やウーマントーン(ハーフトーン+Mid-Boostで作った甘歪みの音)ギターを歌わせるには最高の1枚です。Stratocasterを弾く時は大抵コレかな。大抵の楽器屋さんに置いてあるのも高ポイント。
    • Jim Dunlop 41B Derlin Standard 1.14mm/Mage (素材:デルリン樹脂)
      <http://www.amazon.co.jp/dp/B000VBN03W/>
      →これも定番品。厚さは1.50mmと0.96mmの中間。ピック持ち替え無しでクランチ~ハイゲインに幅広く対応できるのが良いです。
    • Jim Dunlop 41B Derlin Standard 0.96mm/Dk PK (素材:デルリン樹脂)
      <http://www.amazon.co.jp/dp/B000VBE4DC/>
      →これまた定番品。ポップス系をやるには(特にTelecasterでチャキチャキ弾きたい時に)非常に良いです。
  • トライアングル型…日本国内では「おにぎり型」とも言われます。(下の段、左から)
    • AriaProII HYPER TOUCH Triangle 1.0mm WH (素材:ジュラコン樹脂)
      <http://www.amazon.co.jp/dp/B006JK1SRE/>
      →これは現在では「定番」ではないかも知れません。が、20年近く前から使っていて、やめられない止まらないかっぱえびせんなピックです。10年位前までは楽器屋さんの店頭でよく見掛けたのですが、最近は常備しているお店がなかなかありません。しょうがないので、手持ちの残量が減ったら50~100枚ずつ大人買いです。表面がツルツルしておらず手汗で滑りにくいのもヨイです。Fenderのセルロイドのピックより耐久性が高いので練習には専らコレを使っています。ピックコントロールがFenderさんより繊細な(難しい)ので、練習にはもってこいです。
    • Fender Triangle HEAVY-WHT (素材:セルロイド)
      <http://www.amazon.co.jp/dp/B002KGFX5E/>
      →ド定番です。厚さは色々ありますが、エレキギターを弾く時はHEAVYがお気に入りです。この白い物は、同じFenderのHEAVYでもベッコウ色の物よりもクリスピーな音がします(…な気がします)。耐久性が低く(ベッコウ色も同様)数曲弾いたら寿命なので、最近はあまり使っていません。でも音は結構気に入っているので、宅録や人前で弾く時の「勝負ピック」はこれかな~(笑)。あと、大抵の楽器屋さんに置いてあり、安い(1枚50円程度)なのもヨイです。
    • Fender Triangle HEAVY-SHELL (素材:セルロイド)
      <http://www.amazon.co.jp/dp/B002BHVWR0/>
      →これもド定番。ギターを弾き始めた時(ン十年前/笑)に色々試した中で使い易かったので、チマチマ使っています。同じFenderのHEAVYでも、白い物よりマイルドな音がするので、よりジャジーに弾きたい時はコレ
ん~、今日もどうということのない話でした。毎度のことですが(笑)。

2016年7月3日日曜日

ギター小噺(小物のはなし):ストラップロック篇

ボンクラはみんな生きている~、生き~ているから歌うんだ~♪ (←ワタシがボンクラの典型例です/笑)

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何年か前のことになりますが、ギターを弾いている最中にストラップが抜けてギターを落してしまったことがあります。落としたギターはFender Japanのテレキャスター(TL-STD)。ボディが傷つくだけでは済まず、ボリュームのジャックポッドのシャフトとPUセレクタを破損しました。
  • ギターのボディ端に近いトーンポッドは無事でした。ぶつけた先が床ではなくアンプの角だったので、変な所が壊れました(涙)。
TL-STDは5万円前後のギターで、そんなに高価なモノではありません(学生さんにとっては充分高級な部類ですが)。その週末にすぐ修理しましたが、YAMAHA SG-1000 (四半世紀以上使っている愛機、当時既に廃版)やGibson (高価!)でなくてホッとしたものです(笑)。…YAMAHAやGibsonのギターにデフォで付いているストラップピン/エンドピンは径が小さく、前から何となく不安だったんですよね~(ピン径が大き目のFenderギターで、まさかストラップが抜けるとは思っていませんでした)

それ以来、ストラップロックを使うようになりました。ストラップピンをロック式に交換するとかもアリなのですが、ギター本体に加工することには何となく抵抗があります。なので、ギター本体は無加工で済むストラップロックを使うようになりました。

お世話になっている楽器屋さんの店長(当時)お薦めの物を中心に何種類か使いましたが、付け外しが簡単な物…ということで、結局一番安い部類の物に落ち着きました。

Jim Dunlop製STRAP LOCK #7036
外周・内周の2パーツををくるっと回すと穴が小さくなります。

こうやってストラップの上からロックを付けます。
ストラップ穴が多少緩くなっていても、もうギターは落ちないぞ♪

これ、ギター持ち替え時にストラップを外しにくくなりますが、それこそがストラップロックの利点でもある訳です。
  • 付け外しが簡単とは書きましたが、実はワタシ、家ではよく弾くギター何本かには、ストラップ+ストラップロック付けっぱなし、ギターを持ち歩く時だけ外す、です。で、このストラップがスタンドに引っ掛かり、時々スタンドの方を倒しちゃうんですけどね(笑)
数百円の投資で抜群の安心感。見た目もそんなに悪くない。

ギターをブン投げるロックな人にはオススメしませんが、そうでない方にはオススメですよ~♪

ワタシは上の写真のモノ(Jim Dunlop #7036)を使っていますが、他にも数種類あるようです。万が一のストラップ抜け→大切なギターが落下!(涙)、…を防止したい方は、楽器屋さんで探してみては如何でしょうか? そう高価なモノではありませんし、幾つか試してみるのもアリでしょう。

2016年7月2日土曜日

昔のヒルクライム用バイク、十何年かぶりに再登場!

サイクリングの時(に限らずスポーツ全般に言えると思いますが)、発着地点が自宅の場合、ウォーミングアップを大幅に簡略化する方法があります。それは、20~30分の入浴(シャワーでなくバスタブで汗が出始めるまで身体を暖める)+ストレッチ。この後、身体が冷めないうちに出走。これだけで、パフォーマンスは大幅に向上。自宅近辺でレクリエーション目的のサイクリングのために、事前にローラー台で辛いウォーミングアップする人はあまりいないと思いますが、入浴+ストレッチ程度なら誰でも出来るのではないでしょうか。オススメですよ♪

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さて、本日のサイクリング。

下の写真のBianchiバイク(20年近く前の物です)、普段はLDKの隅っこで吊下げ型スタンドに飾っているのですが(時々眺めては酒の肴にしている/笑)、今日は何だか悪い虫がうずいてしまい、久しぶりにチョロッとメンテして乗ってみました。フレームがパッキンパッキンに堅いバイクで、ロードノイズを全部ダイレクトに腰に伝えてくれちゃうので、ロングライドで疲労度の高いバイクです。でも軽量高剛性でペダリングをダイレクトに推進力にしてくれるので、登り坂には強い

90年代後半のBianchi (ビアンキ:イタリアの大手メーカ)
パーツ交換はサドル・ペダルの他は消耗品の交換だけ
色が良いっしょ♪ イタリアンバイクって綺麗ですよね

写真のバイク、ハンドル&ブレーキブラケットがヒルクライム向き、サドルがロングライド向き、という中途半端なセッティングになっています(サドルはセッティングが簡単なので今の好みに合わせたけど、バーテープ交換&巻き直しがメンドいのでブレーキブラケットの位置等はだいぶ前に乗っていた時のまま/笑)
  • 現在のワタシの好みでは、サドルは写真の状態、ブレーキブラケットを写真より数mm高めにセッティングするとバッチリだと思うんですけど…。
さて。

レース用バイクのフレーム材は、鉄→アルミ系(1990年代後半)→カーボン系(2000年代~)と変わって来ましたが(TTバイクは90年代後半からカーボン、2000年前後にはチタンフレームも出てきました)、上の写真のBianchi製バイクは、アルミ系として「レースでも使えるヤツ」が出始めた頃の物です。当時のメイン素材・スチール(鉄)と比較してチューブが太く「メガチューブ」と言われたデザインですが、近年のバイク(特にカーボン系)と比べるとまだまだ細いですね。
  • 近年アルミ系のフレームは細身に戻りつつありますが、以下に依る所も大きいでしょう。
    • 推進力(≒堅さ)重視だった設計が、乗り心地(≒柔らかさ)と両立する方向に変わってきた
    • 金属成形技術の向上…細身のチューブ成形やバテッド=段階的に肉厚を変える=等の成形技術の進歩
    • 実走テスト&風洞実験や、3次元応力解析によるデータ蓄積による設計技術の向上
今日はスチールもアルミもカーボンも乗った後で、久しぶりに乗って軽くインプレをしてみるつもりだったのですが、(長距離走るのでなければ)超快適なバイクだったことを再発見して、ついついあちこち走り回ってしまいました(出走時間と撮影時間に大きな差が!/笑)。このBianchi、登坂能力はバリバリ現役。「なんじゃこの極楽バイク~っ?!」という感じ。まぁ今日は短距離(トータルで20kmくらい)しか乗っていないのですが、激坂区間(但し1回当たり200~300m程度)を何本か走るコースを通ったところ、とにかくグイグイ進む。このフレーム、アルミ系でありながら、適度にウィップ(しなり)があり、90~110rpmでペダルを回すとこのウィップの美味しい所が活かせて(ペダリングから微妙に遅れて“ビヨ~ン”と伸びるように走る)、登坂能力がスチール製バイクの2~3割増といった感じ(※効果には個人差があります)

そう言えばこの頃のバイクって、ツール・ド・フランス等のビッグレースでTV中継される際に、どの角度から映されてもメーカ名がわかるように(プロロードレースで最大限に宣伝出来るように)、あちこちにメーカ名等が描かれていました。このBianchiも、ダウンチューブ側面(定番のロゴ位置)の他、シートチューブ側面、フロントフォーク前面・ダウンチューブ下側(前側)・シートステー後面に「Bianchi」の文字がデッカく描かれています(CAAD3~CAAD7の頃のCannondaleなどはもっとスゴいですが)

ダウンチューブやフォークの前面にもBianchiロゴ
今ドキのバイクと比べると、少々シツコイかも(笑)
実はバーテープにも「Bianchi」のエンボス加工が…(笑)。

ちなみに重量は、購入当初が公称7.6kg/実測7.62kg、パーツ交換により当初よりさらに軽量化していて(サドル・ペダル・チューブ等を軽量化)、現段階で実測7.48kg。古いバイクだけど、アマチュアレベルでは、重量も性能もまだまだ現役♪です。
  • 自転車の重量が7kg台というのは、いわゆる「ママチャリ」(20kg位)の約1/3、アルミ製の「軽量ママチャリ」(15kg位)の約1/2です。UCI (世界自転車連盟)の規定では、バイク1台の最低重量は6.8kgとされていて、極端な肉抜き等により安全性を犠牲にした軽量化は避けられる方向にありました。でも、設計・製造技術が進化した今となっては、この安全性の根拠は疑わしくなっています。その証拠(?)に、先年、TREK社から、で完成車で4.7kgというバイクが発売されました(ホリゾンタル換算シートチューブ長500mmのサイズでの重量)。このバイク、重量だけでなく価格もスゴくて、フレームだけで単価140万円。性能バランス等を考えて高級パーツを組み込むと、完成車で200万円位というトンデモなバイクです。なお、UCIプロレースでは上記の通り最低6.8kgという規定がある為、このバイクがツール・ド・フランス等の実戦に投入された際には、バラスト(余分な重し)を積んでいたようです。フレーム強度等の安全性と全然関係のないバラスト…本末顚倒ですよね。
このBianchi、今年の夏期休暇には何処か涼しい所に連れていって、久しぶりにヒィヒィ言って来ようかなぁ。筑波山や日光いろは坂(日光駅~中禅寺湖)くらいなら何とか頑張れそうだけど、諏訪湖~美ヶ原高原とかは今では絶対無理!(以前は走れたけどね/苦笑)