2013年9月29日日曜日

欲しいけど手の出せないギター① PRS Custom 24

Amazon.co.jpの「ほしい物リスト」じゃありませんが、欲しいけど買えないギターのお話です。

Paul Reed Smith(PRS)のCustomシリーズ,すごく良いギターですよね。Stratocaster並に軽くて、Les Paulみたいな太い音がします(同じハムバッカーでも、LPとは音の芯というか出音というか、がかなり違いますが)。ネックもLPより細く、カッタウェイも良く考えられていて、高ポジションまでとても弾き易いギターだと思います。

PRSを使うアーティストの有名ドコロ(というか私がよく聴くギタリスト)では、Al Di Meolaさんとか、Carlos Santanaさんとか、John McLaghlinさんとか。日本人なら、安藤正容さんとか、野村義男さんとか、エース清水さん(今は「エースさん」だっけ?)とか。

※以下余談:
  • 某楽器屋さん(いつもお世話になっているお店)でフェアをやっていた時、PRSばっかり5~6本弾き比べさせて貰ったことがあります(合計価格200万円以上!/笑)。PRS Custom 24は年式によってPUとかの仕様がチョットずつ違うのですが、このPUの差よりも、PUセレクタの違いの方が音に与える影響が大きかったのが印象的でした。3-way (Les Paul等と同じタイプ)の方が生音が太く、5-way(いわゆる「ハーフトーン」の位置でシングルPUの音になる)の方が繊細な音だったと記憶しています。音が違う理由は、PUセレクタの接触とか、電気配線の仕方の違いとか、まぁ色々考えられるのですが。
  • んで。音的には3-wayが良いなぁ、でも機能的には5-way欲しいな、丁度良いの無いな、てな感じで、お持ち帰りは無しでした(お店の方々には、色々お手数お掛けしたのに、と申し訳ない気もしました)。
  • 持論…というホドの物でもありませんが、楽器との出会いって一目惚れとか交通事故みたいに直前まで予想もしていなかった出会いで、実際に弾いてみて何か「ガツン!」と来る物があった時はもう買うしか無いし、それが無い時は買い時ではないかなぁ、とか勝手なコトを考えているのですよね(コレが好きとか色々屁理屈はつけられますが、最終的には「ポニョ、宗介、好き!」みたいに、理屈を超えた何かなんですよね…って上手に説明出来ないんですけど)。皆さんはどう思われますか?
  • ギターは、自分が還暦を迎えた時に良い具合に枯れていて欲しいので、LPやSTなら今買っておいても良いのですが、PRSは別格です。新品ですげー気持ち良く鳴ってくれます。なので、年齢を取って腰が弱ってLPを持って立っていられなくなったらPRSを買うかどうか考えます
では、Al Di Meolaさんに登場して頂きましょう。

PRSのAl Di Meolaシグネチャーモデル。ですね。
PRSのWebページ(<http://www.prsguitars.com/artist/profiles/aldimeola/>)にも載っています。

コレ(↑)、トラ杢もすごいですが、色がもっと凄いですよね。触ってみたいなーとか思いますが(御茶ノ水の某楽器店で見たことはあります)、馬鹿テク無しの人がこんなギター持っていたって痛いだけなので、眺めるだけで留めています。

こんな(↓)ギターも弾いていますが、このトラ杢(フレイム)もすげー!これ位の派手さならば、ある程度の演奏技術があれば格好良く見えそうです。コレは欲しいです。お金あればですけど(涙)。

Al Di MeolaさんのPRS、その2。

Di Meolaさんと言えばLes Paul Standard!というイメージが強いですが(昔のレコード?CD?のイメージ強いんですよね)、このライヴでもちゃーんと弾いていました。

すげー使い込まれた感のあるLes Paul Standard。

Al Di Meolaさんって、ジャンルで言えばジャズ~フュージョンと言われる辺りのギタリストになると思うんですけど、音作りはかなりハードロックですよね。この辺りに、ハムバッカーPU(リアを多用)がドンピシャなんでしょうね。

以上の絵、Return To ForeverのライブDVDからです。

DVD: Return To Forever Returns - Live At Montreux 2008

ところで。PRSというと、ここ10~15年くらいの間に急にノシてきた感がありますが、Wikipediaで見て見たら1985年創立と、結構歴史のある会社なんですね。ちなみに、上のAl Di Meolaさんですが、この方、かなり早期からPRSのギターを使っています。

このトラ杢PRSはシンセ・ギター。特注モデルでしょうか?

この黒?紺?のPRS、すげー良い音がしています。
たぶん、Return To Foreverの曲、「Song To The Pharoah Kings」の演奏中。

この2枚の絵は、Di MeolaさんのソロライヴDVDからです(今では絶版みたいですね)。ライヴは1988年、PRS社が創立されて約3年です。PRSって、創立当初からすげーアーティストに器材提供していたんだなー。というか、天下のDi Meolaさんが「使ってみたい」と思うクオリティのギターを最初から作っていた、ってコトですよね。やっぱり、PRS、すげーです。

DVD: Al Di Meola - Live At Montreal Jazz Festival '88



そう言えば。

全然Di Meolaさんに関係ありませんが。

虹色のギターの先駆者と言えば、この方! 下の絵、1982年のライヴ映像です。ヤマハのSG(高中正義モデル)がメタリックでギンギラギンで虹色です。普通の虹色じゃなくて、金属光沢を持つ虹色です。どうやって塗られていたのでしょうか?

DVD: 高中正義「虹伝説」

元となっているギターはヤマハのSGですが、ロックナット・トレモロ(FRTライセンス品)・H-S-H PU(タップSW付)・PUセレクタがストラト系5Pタイプと、形状以外は元のSGとはかけ離れたギターになっています。でも、すごく魅力的なギターですよね。学生時代、渋谷のヤマハで、野呂一生さんギター(初期のSG-I)と高中正義さんギター(虹色じゃなくて青色、フリカケ付き)を、時々目にしていました。欲しかったなー、今以上に(というか全然)お金無かったけど。

※当時のSG-IはヤマハSGを元に、ボディを一部空洞化&ヘッドを小型化してあり、軽量化が図られていました。野呂さんの使っていたSG-IはPUの配置に色々なものがありますが、ヤマハ渋谷店で見たのはSG-Iでの最終形、H-S-Hでした。SG-Iも高中さんモデル同様、ロックナット+トレモロ(FRTライセンス物)でした。SG-Iはお店に無理を言って1回だけ弾かせてもらいましたが、アンプ直(エフェクタ無し)でも充分に野呂さんの音がしました! メッチャ欲しかったけど、その時は先立つモノが無く、「ちゃんとお金貯めてまた来ます!」宣言をしました。バイトして貯金を貯めた頃には、このギターは既に売れて無くなってしまっていたという悲しいオチが…。


…なんて、いつもお世話になっている某楽器屋さんの某美人店員さんが読んでいる(かも知れない)トコロに書いてしまって良いのだらうか?(>ワタシ)

いや、どんなにおススメされても、弾いた感触や音(生音/アンプを通して出た音)や、ネックやフレットの状態も勿論見て、加えて木目やらといった余計なトコロまで色々チェックして(技量は伴わずとも、耳と目はソレナリに肥えちゃっています)本当に気に入った個体じゃないと買わないので、どんどんおススメして下さって構わないのですけどね!

2013年9月28日土曜日

レビュー:Elixirのステンレス製ベース弦

エレキベース、これは宅録用に買った物で、実はあまり練習していません。人前で堂々と弾くほどの演奏技術はありませんが、素人を威嚇する位なら出来ます(笑)。

そんなことはどうでも良くて。

ギター&ベースの弦メーカー、Elixir社からベース用ステンレス弦が出ているのを知り、試してみました。これまでもElixirのニッケル弦(普通の材料の弦にコーティングした物)は使ったことがあるのですが、モコモコした感じの音があまり気に入らず、すぐ使うのをやめてしまいました(スムーズに運指出来るのは評価していましたが)。それが、同社から(勿論コーティングされた)ステンレス弦が出ているではないですか。Webページ(<http://www.elixirstrings.com/products/product_bass.html>)の説明文は「The Stainless Steel Strings have aggressive, growly, concentrated mids with a punch that cuts through the mix.」。ナンノコトヤラという感じですが、要は
  • 充分な音量
  • 中音域が強い
  • アタックが強い
ということでしょう。が、いくら字面で読んでもワカランので、物は試しです。

という訳で。今回試した弦。

Elixirのステンレス弦。太さ(ゲージ)は一般的なものです(.045, .065, .085, .105)。

見た目はちょっと黒っぽいです。
弦が黒っぽい。

今まで使っていた弦(ヤマハの同ゲージの弦)と比べると、その黒さがよくわかるでしょう。
上4本がElixirのステンレス弦。下4本がヤマハのニッケル・ラウンドワウンド弦。
ヤマハ弦は使い古しなので、比較条件は揃っていません。古い弦にフレット跡とかあるのはご愛嬌。

ヤマハの弦はコレ(↓)です。まだ何セットかストックあるんだけど、どうしよっかなー。
ヤマハのベース弦。ダダリオ弦とか同社製EXP弦とかを経て、結局コレになりました。
ギター弦ほど音にこだわっている訳でもないのですが。

今日の実験台はFender JapanのJB62です。極めてメジャーなベースなので、比較検証には適切かと(JBの他にPBもあれば完璧ですが、残念ながら持っていません)

FJのJB62。何処にでもあるエレキベースです。
10年以上前に宅録の為に購入(だって打ち込むより弾く方が早かったんだもん/笑)
弦が黒っぽく、一見「古い弦?」な感じですが、この写真、張替・チューニング直後です。


さて。弦は、見た目なんかは実際どっちでも良くって、

肝腎なのは音と弾き心地(と寿命)です。

という訳で、弾いた感じなどを。

当初、もっとブリブリした音を予想していたのですが、思ったより普通でした。
  • 何と比較するかにもよりますが、どちらかと言えばよく鳴る弦だと思います。
  • アタックはやや強めですが、ダダリオやヤマハの弦の新品状態ほどではないでしょう(ダダリオやヤマハの弦を張って2週間~1ヵ月位経った音のイメージ)。
  • サスティーンも充分ありますが、特に長いといった感じではありません。
  • 中音域が少し強く(高域はあまり強くない)、音の輪郭はハッキリしています。【2013/10/02追記】弦を張って数日経って馴染んで来たのか、自分が弾き慣れて来たのかよくわかりませんが、やっぱりブリブリした音ではなく、素直に芯の通った音ですね。強いて表現するなら「バキーン」という感じでしょうか(特にスラップ奏法の時)。
  • ジャンルとして、ロック・ポップス・フュージョン等、「何でもござれ」な音だと思います。
  • 運指は極めてスムーズ。左手指先にも優しいです。コーティングの副作用でしょう。
総じて、ニッケル弦+コーティングの弱点を無くした感じです。特徴の強い音ではありませんが、広いジャンルで「使える」弦だと思います。

ただし、
  • 弾き心地は若干硬めです。(その分、キッチリと弾いてあげるとよく鳴ります。)
  • 交換時に弦をニッパーで切りますよね。この時も硬いです(心線、ラウンドワウンド部分、いずれも硬いです)(ニッパーの寿命が短くなりそうです;少なくとも、ゲージ.009とかのギター弦に使うニッパーと、ベース用のニッパーは別の物にした方が良さそうです。)
  • 寿命はコーティング次第でしょう。ステンレス自体は銹びないでしょうが、コーティングが剥がれてくると死んだ音になるでしょう。ピック弾きよりも指弾き・スラッピングの方が弦寿命は長くなりそうです。
  • あと気になることとして、弦の材料がステンレスと硬くなったことで、フレット寿命への影響が懸念されます。が、これは暫く使ってみないと何も言えないので、今回は「懸念」止まり、ということで。
Elixirはギター弦とかの経験から、長期間音質の変化が少ないことが期待できるので、しばらく弾き込んで様子を見てみたいと思います。

2013年9月27日金曜日

ギター妄想その2-⑤:Fender Lace Sensor Gold PU(3個目)がウチに来たぞ

この「妄想その2」シリーズ(Lace SensorタイプのBlackieが欲しぃ~:新品が無いなら自分で作っちゃえ!プロジェクト)、しつこく引っ張っていますが、もう少し続きそうです。

さて、報告が遅くなってしまいましたが:

この前の日曜日、いつもお世話になっている楽器屋さんに行って来ました。Fender-Lace Sensor (FLS) Gold PUを受け取り、少々雑談してから帰宅です(連休のためか忙しそうでしたので雑談は短い時間でしたが、担当の店員さんと店長さんも交え、楽しい与太話(笑)をすることも出来ました♪)

ケース外観。背景はいつものオレンジ色の袋です(「しまら~」と呼ばれても構いません/笑)

それでは、手持ちのFLSと比べてみましょう。

左が今回買った物。右2個が数年前に買った物(前に書きましたが、一時期MGに載せていました)

箱は違いますが、中身はどうでしょうか?

中身は同じでした。一番下が今回買った物です。
印刷の違いか、文字が若干が太くなっている気がしますが、ギターに載せちゃえば全然目立たない差でしょう。

ついでなので、PUをひっくり返して裏面も見てみましょう。

PU裏面。一番下が今回買った物。
※リード線に付いている黄色いマスキングテープはワタシが貼った物です。

今回買ったFLSですが、なんと、部品番号が消されています! Fenderではもう扱っていない(Fender社として存在しない部品番号になっている?)からでしょうか。よく分かりませんが、黒マジックとは…。

ついでに、今回PUのケースに入っていたオマケなど。

ケース裏面に回路接続図が書かれていました。
数年前に買った物に添付されていた絵(もっと大きな紙で4つ折りにされていた)と内容はほぼ同じ。

と思ったら。PUを収めたスポンジの下からこんなん(↓)出てきました。

リード線の色分けは、橙=Hot、白=Cold、緑=Gndで間違い無いようです。

わざわざこんなものを入れたということは(前にPUを買った時はこんな説明は無かった)、リード線の色の説明が無いとか説明して欲しいとか、クレームなり問い合わせなり沢山あったのでしょう。

さて。

で。連休を利用して早速載せ換えたいトコロ…だったのですが、実は。件のBlackie君、少し前に弦を張り替えたばっかりで(しかも時価・1セット¥1,280ナリのチョイ高級なElixir弦)。Elixir弦は張ってから2日後位から1週間の間が一番美味しい時ですし、何と言ってもチョット高価な弦。そう無闇に捨てられません。あと、サイフに痛い以外にも、物を粗末に扱うのはチョット…なので。

という訳で。


PU載せ換えは、早くても数週間後になります。

実は、先週弦が切れた時は逡巡しました。
  • 週末にすぐPUを載せ換えられるように、このまま置いておくか?
  • でも、弦を外した状態で何日も放置するのってネックに悪くないか?
    弦6本を合わせて40kg位の張力が掛かっていて、常にネックを順反り方向に引っ張っています。これに対抗するように、ネックの中にテンションロッドが仕込まれていて逆反り方向に引っ張り、バランスをとっています。弦を外したままの状態では、ネックのテンションロッド側だけ引っ張られ続けることになりますので、この状態で何日も放置して良いワケがありません。下手したらネックの逆反りの原因にもなりかねません。
悩んだ末、良いギター(のネック)を傷めたくないという理由で、新しい弦を張っておくことにしました。なので、PU載せ換えは、この弦がくたびれて来てからにします。
  • よく考えると、切れた弦は1本だけなので、残った弦は外さず、そのままの状態で2~3日放置する位なら、殆ど影響無かったような気もするのだけど。…って、そう思った時は、残った弦も全部12F付近で切った後でした。気付くの遅いよ!(>ワタシ)。…まいっか(笑)。
ただ、今回に限っては、単に弦を張り替えるだけじゃ芸が無いので、ピックガードを外して、現在の(Fender Noiseless PU仕様での)回路接続状態を確認しておきました。

Blackieのピックガードの裏側。PUはFender Vintage Noiseless PU。

まあ、こんな感じです。ポット周りとか確認(写真撮影+メモ)はしたのですが、今回必要なのはPUのリード線の接続場所だけです。

PU関係の回路接続。とりあえず、PU交換にはコレだけの情報があれば充分。

PU交換だけなら、Hot/Cold/Gndの接続位置がわかれば充分です。なので、今回一番必要な絵はコレ。(本当は、関係無い部品まで外れてしまった場合とか不慮の事態も想定して、もっと色々とメモ取ったり写真撮ったりしています。)

ま、PUセレクタとVolumeポットのケースへの半田付けだけなので、今回のPU交換はそんなに苦労しないでしょう。(上の写真の通りFLS PUの端から出ているリード線を、ボディーセンターの溝に通すように取り回すコトとかの方が、半田付けよりも手間がかかりそうな気がします。最悪、テーピングかも知れません。)

次回(「ギター妄想その2-⑥」)は、いよいよPU載せ換えの報告…が出来るかな?

気まぐれなので、続きはいつ報告できることやら…。

2013年9月23日月曜日

iOS 7.0にアップデート!(iPod touch 5G)

iPod touch 5Gのソフトウェアアップデートをして、iOS 7.0になりました。

まず、見た目。


すげーポップな感じになりました。
好みとかはあると思いますが、重要なのは使い勝手。Siriとか色々変わったと書かれていましたが、その辺は追々見ていくことにします。

最初に感じたのが。

  • ロック解除する時に(iOSアップデート時に設定した)パスコードを入力するようになったこと。
  • ロック状態から直接カメラ機能を使えたが、カメラを終了するとパスコード入力画面になること(正しいパスコードを入力しないと、カメラ機能以外使えない)。

これは大きな進歩ですね。

 
ロック画面で画面下部をスライドすると、パスコード入力画面になる。

ワタシのiPod touch 5Gには個人情報とかあまり入っていませんが(音楽+Podcastが少しと、写真がソレナリに)、メールとかスケジュールとかfacebookアカウントとか、色々と、他人にあまりお見せすべきでない情報が入っていることって多いですからね。情報端末として通信機能はWi-Fiだけとは言え、携帯電話並みのセキュリティが求められているこのご時世ですからね。ワタシはコレは正しい進化だと評価したいです。

いや、パスコードによるロックの機能は、iPod touch 2Gの時代から「設定」メニューから有効化することが出来ましたし(1Gは持っていないのでよく知らない)、5G(iOS 7.0)でも「設定」メニューから無効化出来ます。デフォルトでセキュリティレベルが高いことが重要なんです。だって、デフォルトの設定って、面倒だからあまり変えないじゃないですか。

2013年9月22日日曜日

なんじゃこりゃあ?! (iTunes 11.1のPodcast)

作業用メインPC(Win7ノート)で、iTunesがバージョンアップをしたことを忘れていたのですが、新しくなったiTunesを起動したら。最初に使用許諾云々…まぁ「同意します」だな。

で。

ライブラリとか前のバージョンからちゃんと引き継がれていたりして、そこは良かったのですが(というか当り前、ですね)。Podcastを表示したら、

なんじゃこりゃぁ?!

登録されたPodcastの古いエピソード(サーバ上に残っている物全て)が表示されている!

で、雲&矢印のマークをクリックすると、古いエピソードがダウンロード出来るのだが。もう聴かねーよ! とか思っても、コレがリストから消せない(ダウンロードして実体化させてから消してみましたが、ダウンロード前と同じリストに戻るだけ、元の木阿弥/泣)必要な物を探しにくくて仕方が無い。不要なエピソードがザラザラ並んでいると、うざったくて仕方が無い。リストから不要な物は消せるようにして下さい!>Appleさん

古いエピソードを再度ダウンロード出来るようにするのとか、考えようによっては「便利」なのですが、そういうのは「やりたい人が出来るようにしておく」だけで充分なんです。それは、以下のようなモノだけで充分なんです。

Poscastの番組(?)の所で右クリックした時のプルダウンメニュー。
「古いエピソードを表示」とか入っている。
あのエピソード、消しちゃったけど、もう1回聴きたいな、とかいう場合は便利かも…

でも、iTunesをバージョンアップした途端、デフォで全Podcastの古いエピソード(サーバ上に残っている物)が全部表示されちゃっていて、しかもリストから消せないのって、…一体どーなのよ?! Podcastって、聴いた物で「もう要らない」ってヤツを消して行くじゃないですか、フツー(聞き終えたアイテムをどんどん消していくのが快感…というのはワタシのような一部の人間の嗜好にすぎないかも知れませんが/笑)。それが、バージョンアップした途端、復活!なんて、有り得ない!

だいぶ前にiTunesがバージョンアップした時もスマートプレイリストの条件設定が簡略化されちゃったりして(ANDとORを結構複雑に組み合わせることが出来ていたのが、あるバージョンから出来なくなった)、この時もワタシとしては文句ブーブーだったんですけど(仕方無いので、今は複数のプレイリストを組み合わせて凌いでいる)、今回のはマジ酷いぞ!! 目的の物を探す為にどれだけ画面スクロールすれば良いっつーの!?(怒)


もうやめてマジやめてこういう変なことするのお願いしますからやめて下さい>Appleさん


ワタシのウチにはiMacが2台あるのですが(iMac 2008と2013)、iMac 2013の方はiTunesとか色々使いにくくて、iTunesに関しては未だにiMac 2008をメインにしています。という訳で、iMac 2013ではiTunesは殆ど使っていません(なのでOS/iTunesのバージョンの問題でiMac 2008に繋げられないiPod 5Gは音楽プレイヤーとしては殆ど使っていない、なんて間抜けな状態です)。だからiMac 2013では未確認なのですが、上記(Win7)と同様になっているかと思うと…なんか触りたくねーぞ。

iTunesを使うメインマシンは当分iMac 2008のままだな(OSが古く、iTunesのバージョンは10.6のままでバージョンアップ出来ない…けど今回はソレが良い方向に働いている)。


ちなみにこのiMac 2013(というかiTunesを始めとするソフトなんですけど)、色々と気に入らない所があり、iMac 2008→iMac 2013の乗り換えが全然進んでいません。最近はただのGarageBand専用機になっています(GarageBandは高機能・多機能になったし、iMac自体の処理能力も高くなっているので)。なーんかすげー高い買い物だったかも。。。


※あれ、今、「GarageBand/MacよりもSONAR X1/Winを使いましょうよ♪」という天の声(知った声?)が聞こえたような…気のせいかな(笑)。すみません、ワタシ、SONAR X1は全然使いこなせていないヘタレなんです(Garage Bandより色々出来ることはわかっちゃいるのですが)。Winマシンはノートだから画面狭くて作業しにくいしぃ(「天の声」の御方もノートPCだって聞いた気もするけど…)。iMacが2台いらっさるので、WindowsのデスクトップPC買おうにも置く場所が無いんですよぉ。えっ? 使いにくいiMac 2013を処分して、そのスペースにデスクトップPC(Win)を新規導入すれば、だって? 御無体なぁ…。ワタシの財布の中身は有限なんですよぉ~。

※【2013/Oct/7th追記】iTunesが11.1.1.11にバージョンアップされて、この辺りが大幅に改善されました。このことについても書きましたので、興味のある方は是非、こちらもご覧ください。l

ビンディング・ペダル

普段の「足」、ちょっとだけいじりました。いじったのは昨日の朝だったんですけど、工具がすげー銹びていて(泣)、ボンスター君登場…てな感じで走る時間が無くなっちゃったんですよね。で、今朝、パーツ交換(交換というより以前の状態に戻しただけなんですけど)の効果確認の為、ちょびっと走って来ました。

さて、どこが変わったでしょうか?

答えは、「ペダル」です。

Time社製ペダル、「Xen」。
高級品と比べて踏面が広く、運動靴とかでも、まぁ普通に漕げます。

ここに、シューズ下面に取りつけた金具(「クリート」と言います)をパチンと嵌め込みます。

シューズ下面、母指球の辺りについているのが「クリート」。

Time社製の「Xen」はレース用バイクからのお下がりではないのですが、レース用バイク(もうチョット高級なペダルを付けている)と同じシューズ&クリートで乗れるようにしています。1台目のロードレーサーからペダルはずっとTimeです。

※このシューズ、かなり古い物ですが(使い続けて10年位かな?、ペダルを変えた時にもクリートだけ換えて同じシューズを使い続けています)、Gaerne(ガエルネ)というメーカーの物で、インナーソールは足型を取って作った物を入れています。かなりボロっちくなってしまっていますが、履き心地は最高!です。まだ当分使い続けます。ペダルも今使っている物の後にiClickとかXpressoとか出ているので気にはなっているのですけどね、今はレースとかやっていないので、当分コレで良いかな、みたいな。(ワタシってば、お店から見ると、一旦買ったらその後全然お金を使わない「有難くない客」ですね。ここ数年、消耗品以外全然買っていないような…。)

※さっき、手が滑って(笑) Time社のWebページを見ちゃいました。RXSってまだ現行品なのに、その後に出てきたiClickって現行ラインから外れちゃったんですね。にしても。何だ、このXpresso 12 Titan Carbonってヤツ。重量77gだとお?!(ちなみにRXS Carbonで117g。) 他社品と比べてどうしても重量で見劣りしていたTimeのペダルがこの重量とは。従来品は重量を補う以上の機能(可動範囲の広さと可動方向の多さ)が売りだったのが、これだけ軽量化出来ちゃえば弱点無しじゃないか。クソッ、欲しくなっちまうじゃねーか!(笑)

よく知らない人は、「えっ?! 足を固定しちゃうの?」と驚かれますが、コレが良いんですよ。
  • ペダルに力を伝達できる回転範囲が広くなる。
     フラットペダルの場合、時計で言えば2時~5時の間位しか踏めません。が、ビンディング・ペダルにすると、12時~7時位の間、ペダルに力を伝えられるようになります(ペダルを「踏む」というよりも「回す」イメージになります)。あと、立ち漕ぎ(ダンシング)の時には、文字通り「引き脚」が使えるようになりますので、ペダリングの効率が上がります。
  • 段差を越えた時とかでもペダルを踏み外す心配が無い。
     フラットペダルだと、段差を越えた時とかにはずみでペダルを踏み外したり、反対の足でペダルを後ろ向きに回してしまい、踏み外した側の脚の向う脛の辺りにペダルを「パチーン!」することがあります(コレはとっても痛い!です)。
  • 雨などのウェットコンディションの時のバイクコントロール能力が飛躍的に高まる。
     フラットペダルは靴底が濡れているとどうしても滑ってしまいますが、ビンディングペダルの場合、足(シューズ)が固定されているので、バイクコントロール能力が飛躍的に高まります(攻める走り方をしなければあまり必要無いかも知れませんけどね)。
で。踵を外側にひねると簡単に外れますので、赤信号の時とかはペダルから足を外し、ちゃんと地に足を付くことが出来ます(コレをサボって道路標識の支柱に掴まって停まっている人も時々いますが…てゆーかワタシもたまにやります/笑)。あと、転倒した時など、足とペダルとの間に強い力がかかった時には、ちゃんと外れてくれますので、ペダルが外れずに足首骨折!なんて事態には、まずなりません。ま、スキーのビンディングと同じですね(そう言えば、大手メーカのTime社やLOOK社は、自転車のビンディングペダルよりも先にスキーのビンディングを作っていましたね)

あ、でも慣れないうちは、急停止した時とか、上り坂を登り切れず自転車が止まってしまって、足を外す間もなく自転車ごと倒れてしまう、なんてことがあります。これを「立ちゴケ」と言いますが、誰でも通る道です。最初は車とか通らない広い場所で、ヘルメット・グローブ等の防具をちゃんとつけて、ペダルの付け外しの練習をしておいた方が良いでしょう。というか、この練習は必須です。

本題に直接関係ありませんが、ペダル交換の主役はコレ。

ペダル・レンチ、ホーザンのC-200。15年位前に購入。現行品と形がチョット違います。
鉄(鋼)が剥き出しで銹びやすいという欠点はありますが、すげー使いやすいです。



さて、今日の走行。

サイクリングロードを中心に信号の少ない所を走ったのですが、平均速度24.9km。…ビンディングペダルなのに、全然効率的に走っていませんでした。フラットペダルの時より明らかに疲労度は少ないですけどねダラダラ走りすぎだぜ!(>ワタシ)

ギター妄想その2-④:Blackie PU載せ換えに向けて…(勉強モード突入中)

この週の後半にFender-Lace Sensor Gold PUが準備出来たという電話連絡を受けていたので、出来れば今日受け取りに行きたかったのですが、まぁ色々ありまして(笑)。現段階ではまだ新PUはゲットしていません。スミマセン、行けるようでしたら明日行きます。


さて、ここ何日か、PU載せ換えの為の勉強(というホドでもないかな、確認作業かな)をしています。

1年以上前に、こんなDVDを買っていたことを思い出しました。ので、久しぶりに見ました。買った時は特に目的無しに興味本位で見たのですが、今回はPU載せ換えを控えていますので、知識欲にチョット気合入っているです。

DVD:島村楽器「ルシアー駒木のギターメンテ ピックアップ編」

初心者向けのメンテナンスガイドという位置づけですが、PUに関しては今見ても「へぇ~」なことが結構あります。先日、Lace Sensor Gold PU付属の接続回路図にリード線の色とHot・Cold・Gndの説明が無い!なんてボヤいてしまいましたが、このDVDを見ればバッチリじゃないですか! テスター1本で判断出来ますね。件のPU、Fender社のWebページの回路図からHot/Cold/Gndの区別は付いてはいるのですが、折角ですから、載せ換え作業の前にでも確認しておくことにしましょう。

このDVDシリーズ、他にも以下の物が出ています。ついでなので、(ギターの運指練習をしながら)これらも見ておきました。

DVD:島村楽器「ルシアー駒木のギターメンテ EG基本セットアップ編」

DVD:島村楽器「ルシアー駒木のギターメンテ 弦編」

これらについてですが、
  • 弦交換の時、埃・汚れ落としは極力毎度やるようにしていますが、指板のメンテ(レモンオイル/オレンジオイルの塗布)とかあんまりしてないなぁ、とか
  • チューニングは電子式チューナーありき、かぁ? (音叉を使ったチューニングは、ギタリストにとって基本中のキホンだとワタシは思っている)、とか
  • 電気とか物理とかあまり勉強して来なかった方にはチョット難しすぎるんじゃね? と思われる所が何か所かあるなぁ、とか
…まぁ幾つか気になる点はあるのですが(実はワタシはこのDVDの内容に忠実にメンテをしている訳ではなく、結構手を抜いています/笑)、ですが、大切なことが沢山説明されていますので、特に初心者にはおススメですよ~♪ (1枚500円でとってもオトク感もあります…って、製作費とか配送費とか考えると、コレは利益度外視しているような気が…。)

ワタシは別に島村楽器さんの回し者(これも“しまら~”なのか?/笑)ではありませんが、いつもお世話になっていますので、紹介だけでもしておきますね。


あと、ギターについて(メンテ等のプロになるほどでは無いにしても)ちょっと気合を入れて勉強したい向きには、以下の本(ムック)がおススメです。

本:竹田 豊(著)「エレクトリック・ギター・メカニズム 完全版」(リットーミュージック、1998/7/22)

ちょっと前の本ですが(ごく最近メジャーになった木材や最新型PU等については書かれていないものがあります)、エレキギターの歴史も含め、その構造・木材・電気回路…等々、マジで詳しく書かれています。ちょっとマニアックに過ぎる傾向もあるので、全てのギタリストにおススメ出来る本でも無いのですが、「自分でギターを改造してみたい」といった方には強力な参考書になりますよ~♪

2013年9月20日金曜日

危険地帯?(笑)

ここ数週間で一気に涼しくなってきましたね。
今年は8月中は(お盆が特に)猛暑でしたが、9月の「残暑」は短かったような気がします。
この週末の3連休最終日は秋分の日。そろそろ涼しくなって貰わないと、という時期ではあります。

さて。

さっき、対人地雷を踏みました。自分の家の中で。

いや、“地雷”は言い過ぎでした。本当は少しチクッとしただけです。

さっき踏んだ“地雷”。太さから見て、エレキギターの2弦(ゲージ0.011)ですね。
切れ方と長さから、Les Paulのブリッジサドル部分で切れた物のようです。

ギター弦が切れた時にボールエンド側ってよく何処かに飛んで行きますが、コレがなかなか見つからないことってありますよね。んで。後で見つけた時に拾えばいいや、なんて考えがテキトー過ぎるからこういう目に遭うんだよ(>ワタシ)。

棚やラックに入りきらない本や雑誌とかCDとか色々なモノを雑然と床置きにしちゃっていたりしていて(相当量のエネルギーを使わないと、エントロピーは増大し続けるというのがこの世の法則なのだ/笑)、こういう物が見つかりにくい状態のままでいる、っていうのが一番の問題なんだけど。

よ~し、片づけをするぞ! …気が向いたらね。(笑)

2013年9月16日月曜日

ギターピック:耐久性、音、その他

台風18号の為天気が最悪なので、昨日・今日とヒキコモッてギターばかり弾いています。

ワタシはコード弾きが多いので、基本的にオニギリ型のピックで、厚さが1mm位の物(よくHARDとかHEAVYとか書かれている厚さ)を使っています(角が3箇所あるので、ティアドロップ型の3倍使えます/笑)。よく使うピックの材質はセルロイド(定番ですな)、デルリン、ウルテムといった所です。

これまでプレキシガラス(V-Pick)とか金属ピックとかも試してみたのですが、耐久性が高い反面、コーティング弦(Elixir弦)のコーティングが剥げてしまうとか、硬いピックは先端がちょっと減っただけで音が劇的に変ってしまうとか、材質の選定は本当に難しいです(金属ピック=チタン製=は今はドリルで穴をあけられていて、ケータイのストラップに付いています)

ピックってギターの音に直接関わる物なので、選定が難しいですよね。ギターの音質や弦に優しいという観点からは、セルロイドのピックも良いのですが、何しろ摩耗が速い。特に、ピックスクラッチをやるとピックのエッジがすぐボロボロになります(こんな↓感じ/笑)。

左:未使用品、右:1日位使った物。
ピックスクラッチをやり過ぎかもしれません(笑)。

この未使用品も、半日位、無心に弾いているとこんな(↓)になっちゃいます。(今日、Fenderブランドのピックの手持ちを使い果たしました。/笑)

左:半日位使った後、右:1日位使った物(いずれも上の写真と同じ個体です)。

コード弾きなら先端がある程度減ったピックでもソレナリに弾けますが、先端が丸くなったピックでは、メロディラインは「全然違う音」になっちゃいます。極論すると、練習にさえならない。

という訳で、ここ10年位メインとして使っているピックはデルリンという素材のピックなのですが(Aria Pro IIのHYPER TOUCH)、耐久性とギターの音の両面で非常に気に入っています。でも、最近置いているお店が無い。という訳で、取り寄せになる訳ですが、そうすると、どうしても20枚とか50枚とかの「大人買い」になります。まぁこのピックは単価105円なので、大人買いのコストも2100円とか5250円とか、オトナの可処分所得から考えると充分「アリ」なコストですけどね(ワタシは小銭を持ったコドモかも知れませんけど…ってかなりタチ悪そうだな/笑)。

左:1週間位使った物、右:未使用品

この写真の左のピック位が、メロディ弾き(リードギター)で使える限界ですね。最近ギター弾き過ぎなのか、このデルリンのピックも在庫が無くなって来ました。そろそろまた取り寄せをお願いしないと(最近の使用ペースを考えると、50枚位お願いしても良いかも知れません)。

あと、ウルテムという素材のピック(島村楽器さんのPB、HISTORYブランドから出ている)もソレナリに気に入っています。コレもセルロイドと比べると耐久性が高いし、弦にも優しい。弾き心地は昔懐かしいベッコウのピックに近い気がします。難点は、汗をかくと滑ることと(滑り止めの付いたモノも売られていますが、この滑り止め、汗でフヤケると結構簡単に剥がれちゃうんですよね)、たまに変な減り方をし始めてしまうと戻らなくなることでしょうか。

ウルテムのピック。左は2~3週間位使ったでしょうか。右は未使用品です。

弦に叩き付けるようなカッティングをしていると、左のピックのような変な減り方をする(ことがある)。

他の素材(セルロイドやデルリン)は、一旦変な減り方をしても、その後普通のピッキングをしているうちに「素直な形」に減ってくれますが、ウルテムのピックだけは一旦変な減り方をすると、そのまま。まともなピッキングが出来なくなります。ピックスクラッチをすると、その傷にも弦が引っ掛かるようになるので、「ロックな弾き方」にはあまり向いていないかも知れません。セミアコとかでジャジーに弾くにはかなり良いピックですが。

やっぱりピックはケチらず、良い音を出す為にも、何曲か弾いたら交換する位が良いのかも知れませんが、庶民派ギタリスト(笑)としては、出来るだけ長く使いたいんですよね。という訳で、ロック→デルリン、ジャズっぽい曲→ウルテム、といった使い分けになっちゃっています。ジャンル問わず万能のピックって無いかなぁ?

2013年9月15日日曜日

生音のうるさいエレキギター!?

台風18号が来るのは明日じゃなかったのかよう。今日は朝から雨で、出かける気がしないぜ。てな訳で、今日もギターのお話。


最近、手持ちのエレキギター(ソリッドボディ)のうち数本で「生音がうるさくて夜弾けない」物が現れています。1本を除くとメイプルトップ+マホガニーバック、マホガニーネック、セットネックというギターなのですが、この組み合わせのギターって、枯れて来ると生音がデカくなるモノなんでしょうか?

仕方無いので、最近は夜練習する時はSTかTLばっかり弾いています。音が全然違うんですけどね。

さて。うるさいギターを4本ほど紹介しましょう。

①Schecter SD-II-24-AS

生音が最高にうるさいエレキギターです。

アッシュ材(現行品SD-II-24-BWのバスウッド材より鳴りが良い)にペラッペラの薄~いキルトメイプルを貼ったボディ(キルトメイプルは音には全然寄与していないでしょう)。ネックはメイプルで、よく見ると2ピースネックになっています(メイプルネック本体に厚さ4~5mmのメイプル指板がラミネートされている)

このギター、ボディもネックも鳴るのですが、特にネックがよく響きます。カンカンとウルサイギターです。夜には絶対に弾けません。高ポジションまですんげー弾き易いギターなんですけどね(このギターを弾き慣れちゃうと、他のギターが弾きにくくなる位/笑)

 
Schecter SD-II-24-AS。キルテッドメイプル+シースルーの紫(悪女のイメージです)
24Fまであり、FRT搭載。PUはH-S-H構成でタップSWでS-S-Sにも出来る。
ある意味「何でもアリ」なギター。まぁFRT特有の音がしちゃうので、LPやST、TLの代りにはならないんですけどね。ボルトオンネックなんだけど、ヒール部が巧妙に処理されていて(ジョイントプレート無し)、高ポジションまで凄く弾き易い。

※都合により写真からS/N等を一部消しています。

ネックは1回だけ外したことがあります(ギリギリまで攻めたセッティングにする為、一旦ネックを外してネック調整をした)。ボルトオンネックはネック固定のトルク1つで音が大きく変わるので、その後いじらないようにしています。

このギター、買ってから2年位した頃から突然「鳴る」ようになりました。木材が良い具合に「枯れ」て来たのだとも思いますが、生音でも近所迷惑なヤツになってしまいました。弾くと、ボディから身体に、ネックから左手に、響きがビリビリと伝わって来ます。が、このギターが良く鳴る理由はよく分かっていません。ボディがアッシュ材のギターって他に持っていないし、メイプルネックがそんなに鳴るモノでもないと思うし(ボディーはアルダーの方が鳴ると言われていますが、アルダーボディー+メイプルネックのBlackieはそんなに鳴るギターではありません)。

ちなみに、FRTって錆びそうな細かいパーツが多いので、このギターの金物は結構交換してあります。たとえば、ストリングロック(いわゆる「石」)は鉄からチタン(KTS社製)に交換してあって、鉄のネジ類も可能な限りステンレス(ESP社製)の物に交換してあります。でも、生音の大きさに影響しそうなモノって殆ど無いような…。

②Crews Maniac Sound、LP Standardモデル

CrewsのLPモデル。通常のラインナップに無い品ですが、上位機種(OST-LTDなど)の「良いトコロ」を引き継いだ作りになっています。型番を書くと、買った店(いつもお世話になっている店ではない)がバレるので、やめておきます(笑)。

形状はまさにレスポール・スタンダード。このギターは「コーン!」というか「パーン!」というか、そういう響きが特徴的です。③のGibson LP Customよりコンプレッションは弱めで、チョット高音が強い感じ。一定以上に歪ませるような使い方の場合は、Gibson LP Customのサブギターとして充分使える音なのですが、クリーン~クランチでは全然違う。まるで別物のギターです。てゆーか、オールドGibson風の音作りになっています(んで、③のGibson LP Customは現代版Gibsonていう感じ)。

 
CrewsのLPモデル。色は所謂「レモンドロップ」。退色したんじゃなくて最初からこの色なので、ピックガードの下やエスカッションの下だけ赤いなんてコトはありませんよ。よーく見ると、ボディバックだけでなく、ボディトップも2ピース構成となっています。こうすることでコストを抑えているんだろうなぁ。で、普通のLPと同じタイプのセットネックです。Gibson製のLPと同じく、15F辺りで急にネックが厚くなるので、高ポジで弾きにくいです。(苦笑)

このLPモデル、Gibsonのヒスコレ、あるいはオールドGibsonに近い音を狙った物なんだろうけど、見かけもオールド「風」にしてあります。マシンヘッドのノブは腐ったような(笑)灰色、ピックガードとかエスカッションとかは黄色がかった白、PUセレクタは飴色、ボリューム・トーンのノブは琥珀色っぽい焼けた色、ポジションマークまで白蝶貝がくすんだ茶色に着色されていたりします(それは不要だろう!/怒)

ボディトップはハードメイプル(アフリカンメイプル)、ボディバックとネックはアフリカンマホガニー、指板はインディアンローズウッドという、Gibsonのヒスコレ(Historic Collection)のコピー品です(Gibsonのヒスコレでは本当はボディバックとネックはホンデュラスマホガニーですけど)。でも、10万円台半ば(のちょっとだけ後半に入ったお値段)で、GibsonのLP Standardのヒスコレ(安くても30~40万円はする)のコンディションの良い物みたいな音がするので、実はかなり気に入っています。Gibson LP Customが現代風の音なのに対し、Crews LPモデルはオールドっぽい音がするので、例えば「けいおん!」の平沢唯さんのギターをコピーするなら、御本家GibsonのLP Customよりもコッチだなぁと勝手に思っていたりします(あのアニメでは、定価15万円(コミック版)/25万円(アニメ版)のGibson LP Standardを5万円で買うという無茶っぷりで、しかもそのLP Standardはトラ目入りのチェリーサンバーストという25万円でもまず買えないシロモノなのですが、あのギターの音をよく聴くと、もっと高価なオールドGibsonで凄く弾き込まれたヤツっぽい音がするんですよね…って、あのアニメは音を始めとした細かいネタまでマニアックに過ぎるのが面白いんですけどね)。プロのミュージシャンでも、スタジオでは内緒で「本物でない」ギターを使うことがあるようですから、このCrewsはそのような位置づけのギターになるのかも知れません。(プロ・アマ問わず、レコーディングとステージで全然違うギターを使うなんてよくあるコトですしね。)

フロントPUを外すと、PUキャビティ下部までネックが伸びた、所謂「ディープ・ジョイント」になっています。

PUはCrewsお得意の「SAY TONE」の「SLEDGE」。30万円以上する高級品ギターと同じものが使われています。コイルが均一に巻かれる機械巻きでなく、若干不均一に巻かれる手巻を敢えて採用することで、高音の反応を良くしているようです。最初はPUだけさっさと載せ換えようなんて思っていましたが、弾き込んでみたら、この音もナカナカ良い。てゆーか、本当にコンディションの良いオールドのGibsonみたいな音がするぞ、こいつ! Crewsさん、商売抜きで(半分以上趣味で)コレ作っていないか?!と思える一品、否、逸品です。

閑話休題。

メイプルトップ+マホガニーバック+マホガニーネックで、ディープジョイントとすることで、鳴りを追求している構造であることが解りました。買ってからの「枯れ」も手伝って、「鳴るギター」になって来たことがよくわかります。

あと、このギターはブリッジ(サドル)が旧式のTOM(Tune-O-Matic)となっていて、現代版(ナッシュビル型のTOM)よりもブリッジ自体が小さく、亜鉛のブリッジケース(クロムめっき)+真鍮サドル(クロムめっき)+アルミのテイルピース(これもクロムめっき)。コレも弦の振動を効率良くボディに伝える構造になっているでしょう(でも弦を外すとサドルやサドルを押さえている変なワイヤーが落ちる構造になっているのはイタダケマセンし、旧式のTOMってサドルを止めるネジがネック側に頭のある「押しネジ」になっていて、弾いているうちに少しずつですがオクターブチューニングが狂うという、現代の楽器として最早有り得ない作りだったりします…が、それでも好んで使う人って結構いるんですよねぇ…。本機を買った店のオニーサンは、御自身のLPの旧式TOMにネジロック剤を使ってオクターブチューニングが狂わないようにしていると言っていましたが、サドルのネジ部分なんかに変な有機物を絡ませると音が変わっちゃいそうなのでワタシはやっていないです)

音抜け(ピッキングしてからの反応性)はLP Customより良い位なんですけど、サスティーンはLP Customほどじゃない。ディープ・ジョイントはサスティーンにはあまり貢献していないのかも知れません(この辺りは、木材とか組み込みとかブリッジの質量とか、色々な物のバランスの上で成り立っているのでしょうけど)。

③Gibson (Custom Shop製♪) Les Paul Custom

Gibson USA Custom Shop製の2010年モノです。なにはともあれ、Gibson USAの逸品です。音的には「コーン!」というか「クーゥン!」というか。ややコンプレッションのかかった音で、中高音が強い、張りのある音です。勿論、LPらしく低音も「ズンズク」と良く鳴ってくれます(この高音から低音までのバランスの良さは、オールドのLPには無い出音でしょう、それこそ現代型LPという感じで)。

 
Gibson LP Custom。ヘッド裏面の下の方にCustom Shopのマーク入りです(えへへ)
ゴリゴリ弾いている訳じゃないけど、購入後1年半余り、最近「鳴るギター」になってきました。15F辺りから急に厚くなるネック。高ポジで弾きにくいですが、これはもう「Gibson LPの仕様」と思って我慢するしかありませんね。

フロントPUのキャビティを見ると、セットネックは、ディープじゃない(普通の)ジョイントであることが解ります。

ちなみにボディトップはアフリカンメイプル(ハードメイプル)、ボディバックとネックがホンデュラスマホガニー(うひひ、高級品ですわ)、指板はエボニーです。ブリッジはナッシュビルタイプTOM(Tune-O-Matic)で旧式より重い筈なのですが、弦の振動をボディによく伝えてくれます。

ディープジョイントでなくても「よく鳴るギター」になるんですね。木材の選定とかなんでしょうか?

④YAMAHA SG-1000

ワタシの最初のギターで、ぼちぼち四半世紀を迎えます。

前の3本ほどじゃありませんが、これもよく鳴るギターです。ボディはメイプルトップ+マホガニーバックで、ネックはマホガニー。指板はエボニー。LP Customとほぼ同じ構成です。ボディ形状はトップ材のアーチトップ形状も含めてLPと全然違う形だし、ネックもかなり薄めなので、LPとは根本的に鳴りが違う筈なのですが、…。

LP CustomともCrews LPモデルとも違う、「パリパリした音」がします(LP CustomやCrews LPモデルと比較して、生音もアンプからの音もそんな感じです)。生音は、メイプルトップ+マホバックに特有の、軽くコンプレッションのかかった音です。材が枯れて来た為か、張りがある音というより乾いた音(ハムバッカーでこういう音がするギターもあるんだなぁ…って、弾き比べてみるまであんまり意識していなかったけど)。なおかつ、サスティーンが非常に長い。昔SG-3000用に売られていたサスティーンプレートみたいなモノは付けていないんですけどね。Calros Santanaさんの「Europe」をやるには、このギターしかありません(笑)。←SantanaさんSG-2000 or SG-3000にサスティーンプレートを付けて、ギター自体のサスティーンに加えてアンプからギターのPUへのフィードバックも使った(「フィードバック奏法」)異常な長音なんですけどね。アンプからギターPUへのフィードバックなんて大音量を出さないと出来ないので、家ではまず無理ですけど。

 
SG-1000。色はチェリーサンバースト。今のラインナップ(SG-1820とか)には無い色。
上位機種SG-3000とかがスルーネックであるのに対し、SG-1000はセットネック。
まーこうして見ると普通のソリッド・ギターなんですけどね。ネックが厚くなるのは17F辺りから。LPよりチョビットだけ高ポジが弾き易いです。

フロントPUを外してみたら、SG-1000も(Gibsonで言うところの)ディープジョイントでした。
ボディの鳴りを効率良くネックに伝えられる構造です。
※ギターのボディ形状がダブルカッタウェイだったり、ネックが薄かったりするので、音というよりも強度を出すためにディープジョイントにしているのかも知れませんが…。

鳴りが良くなって来たのは(20年以上使って)ボディもネックも「いい感じ」に枯れてきていることもあるのでしょうけど、サスティーンの良さとかは、材質の選定・各部の厚さ・金物の設計(ブリッジの大きさなど)などといった、基本設計なんでしょうね。

ところで。このSG-1000は数年内にリフレットかなぁと考えているのですが(そろそろ限界が近い)、フレット打ち直すと、それだけで音が大きく変わったりするものなんでしょうかねぇ?


ところで。以上比較したギター、ハムバッカーばっかりですね(SD-IIはハム/シングル両方アリの蝙蝠野郎ですけど)。シングルコイルのギターも欲しくなってしまうのは、ある意味仕方無いかも知れませんね(FenderのJeff Beckモデルとか=セラミックマグネットのNoiseless PUなので厳密な意味での「シングル」コイルじゃないけど=、Fenderのアメスタとか)。あ、だからってそうそう簡単には買いませんよ!