2012年8月27日月曜日

是方博邦「プリシア(Pricia)」

先日、OTTOTTRIOの“SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE”から課題曲「Pricia」(by 是方博邦さん)を「シングルコイルのリアPU」とか書いてしまいましたが…、原曲を聴いたら思い切りハムバッカー(Les Paul StandardのリアPUの音)でした。

原曲は、是方さんのアルバム「Fish Dance +1」より。
是方博邦さん「Fish Dance +1」

あれれー、てな感じで幾つかのギターで弾いてみましたが、OTTOTTRIOの方もLes Paul Standardっぽいです。ジャケットもLP Standardだし。たぶんシングルコイルじゃなくてハムバッカーなのでしょう。

OTTOTTRIO(是方博邦、野呂一生、安藤正容)
SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE

LP Standardだろうと判明したところですが、耳コピーはTL-STDを使ってやりました。リアPUで似た音になったのですが、TL-STDがシングルっぽくない音だったのでしょうか。他の手持ちのシングルPUギターと言えばFender ST57 (Eric Claptonシグネイチャー)とFender Japan Mustangなのですが、前者はNoiseless PUというシングルらしからぬ音の奴なので今回の比較検討からはパス。後者のアルニコPUはストラトキャスターとも違う音なのですが、これでPriciaを弾いてみたら、全~然!違う!!音なのです。

という訳で。今回は、TL-STDが太い音を出していた為に間違えた、ということで、原曲はハムバッカーのリアPUだったということにさせて下さい。

何か自分の耳に自信がなくなっちゃいました。。。

2012年8月26日日曜日

D'addario EXP120コーティング弦→やっぱり銹びる

先日、YAMAHA SG-1000とSchecter SD-II-AS-24の弦交換の話を書いた時に、次はFender Japan TL-STDの弦交換かなぁと書きましたが、実はコレを書いた翌日に交換していたのでした。

今回は(いつも使っているElixirコーティング弦ではなく)D'addarioのEXP120を使ってみました。ゲージはElixirの時と同じ0.009-0.042にしましたが、弾いた感じは

①Elixirより柔らかく、チョーキングし易い。弦が僅かに細いか、材質が違うかのいずれかでしょう。
②弦を張った直後は、Elixirより煌びやかな音がする。コーティングが薄いのか無い為でしょう。
③Elixirより指の滑りが悪く(特にプレーン弦=1~3弦)、Elixirを弾きなれているとチョット弾きにくいです。あと、プレーン弦が見る見る間に銹びて行ってしまいます(弾き始めて1~2時間で黒くなり始めます)。EXP120はプレーン弦はコーティングされていないのかも知れません。特に暑い時期は汗をかきますから、金属(弦の素材の鉄=ピアノ線=や、ニッケルめっき)が剥き出しだとすぐ銹びてしまうのでしょう。通常、プレーン弦はニッケルめっきがされていますが、めっき被膜が薄いとすぐ下地(鉄)から銹びてしまいます。

と言う訳で、EXP120は6弦セット(1弦は2本入っています)で実売価格1200~1400円程度、Elixirが(1弦のオマケはありません)が1500~1600円程度なので、単純に価格比較するとEXP120に軍配が上がりますが、寿命やら何やら考えるとElixirの方がコスパ高いですね。(ある程度「大人な」弾き方をするようになると、弦が1本切れただけでも6本全部交換するようになりますので。)

この他、Ernie Ballからもドクロマークのコーティング弦が売られていますが(実売価格はEXP120と同じ位)、これもすぐ銹びます。Ernie Ballはコーティングというよりめっきで銹びにくくしているようですが、巻き弦の寿命も短く(コーティング無しの6本セットで500円位の弦と同じ位の寿命)、1~2回使っただけでヤメめしまいました。

ワタシの指からは弦の銹びを促進する何か特殊成分が出ているのかも知れません(笑)。

EXP120の箱の裏に便利な表があったので写真をとっておきました。
弦の太さだけじゃなくて、適正張力が書いてあります。
ギターを弾くだけならあまり気にしない数字かも知れませんけど。

ちなみにいつも使っているElixir(の箱)の写真はこちら。ギターの本数もあるので、いつも3~5箱はストックを持つようにしています。

発売当初は巻き弦(4~6弦)のみのコーティングでしたが、最近売られている
物はプレーン弦(1~3弦)もコーティングされていて寿命が長くなっています。
コーティング無しの弦と比べて3~5倍の寿命!なんて書いてありますが、
1~2ヵ月は張ったままで大丈夫なので、体感寿命は5~10倍位でしょうか。

という訳で、まだ当分はElixirを使い続けることになりそうです。


20年以上の相棒、YAMAHA SG-1000、とうとう入院


20年以上使ってきたYAMAHA SG-1000ですが、とうとう入院することになりました。修理箇所は以下の通り:

①ナット交換…ナット(いわゆる0フレットですね)の1弦側の端が欠けていて交換が必要だなぁと思っていたのですが、3弦~4弦の間にもヒビが入ってきてしまい、チョーキングするとピキピキ言うようになっちゃったので、とうとう交換です。20年以上になりますし、ナットは消耗品なのでボチボチ交換時期だったのでしょう。
写真はTelecaster TL-STDのモノですが、糸巻きと指板の間に位置する「ナット」です。

②ネック修理…だいぶ前にギターを倒してしまった時の影響だと思うのですが、ナット1弦側が欠けるのと同時に、ナット脇のネックに小さい割れが入ってしまいました。ナットも交換するので、ここも補修してもらおうと思います。

③PUセレクタ交換…セレクタのSWボックスが割れてしまい、針金でぐるぐる巻きにして何とか使っていましたが、入院のついでにココも交換です。

④リア側Toneノブ交換…元のモノを無くしてしまい、しばらくパチモンを付けていましたが、やっぱり純正が良い、ということで、ここも交換してもらうことにしました。

入院にはチョット時間がかかりそうですが、早く元気になって帰ってきて欲しいものです。

2012年8月20日月曜日

高校野球:桐光学園松井投手


神奈川大会でも好投していた桐光学園・松井投手(2年)ですが、甲子園初戦で大会新記録の22奪三振、今夏の甲子園での奪三振数は史上3位の68とのこと。今日の準々決勝で光星学院(青森)に惜しくも敗れてしまいましたが、凄い投手ですね。1年の秋大会からエースとのこと。来年も活躍してくれるのでしょうか。(我が母校にとっては最も注意すべき投手の1人でしょう。)

多くの球種を持っているみたいですが、特にスライダーは高校生としてあり得ないほど曲がるという情報も。バッターの目線だと「消える魔球」と言っても過言では無いらしいです(ということは、優秀なキャッチャーじゃないと相方は務まらないことにもなります)。

来年の活躍次第でしょうが、来年のドラフトで上位に出てきそうな選手ですね。

2012年8月18日土曜日

SG(銹びた弦)とSD-IIの弦交換

昨日はYAMAHA SGが「Super Guitar」の略じゃなくて「銹びた弦」だとか書いてしまいましたが、1晩置いて、弦交換しました。
YAMAHA SG-1000。この写真は弦交換前のモノですが。

だけならすぐ終わるのですが、Schecter SD-II-24-ASも弦が銹び始めていたので、こちらも弦交換。
SD-IIはFloyd Rose Tremolo (FRT) Systemなので、弦の交換、というかその後のチューニングにチョット手間がかかります。

FRT搭載ギターの弦交換については、たとえば以下のページにやり方が書かれていますが、同じメーカの同じ弦であれば、バックスプリングの調整は不要だし、テンションバーも木ネジを何度も付け外しするのも基材を傷めそうなので、弦を固定しているネジ以外は一切緩めずに弦交換しています。
 〈http://shop.plaza.rakuten.co.jp/ikebe/diary/detail/201109190002
 〈http://www.tcgakki.com/fair/04_1.html

それでもFloyd Roseはフローティングタイプなので、6弦を締めたら1~5弦が緩む、といった具合に、弦を張り直した後のチューニングがちょっと面倒です。

Schecter SD-II-24-AS。FRTで、一旦弦を張ってチューニングをしたら、次の弦交換まで、ほぼメンテフリーです(新しい弦を張って3日後~1週間後位に1回だけ初期伸びを取ります)。24フレットまであり音域が4オクターブあり(1弦24Fでチョーキングすれば1音、根性次第では1音半、音域が広くなります)、使い勝手の良いギターです。別記事にも書いた通りFRT特有の金属質の強い音がしますが、ボディの鳴りも良くて生音が大きく、加えてPUの出力も大きく、「どうぞギンギンに歪ませて下さい」という音です。

今回はSG、SD-IIとも弦を外した状態でフィンガーボードにオレンジオイルを塗り込んで、その後乾拭きしたりしたので、SGとSD-II合わせて1時間少々の作業時間。手間はかかりますが、手間をかけた分だけ良い響きになるのでやめられません(笑)。

次はTelecasterの弦交換かな。4~6弦のピッキングポイント周辺だけ、Elixirのコーティングが剥がれ始めているので…(←「Screamer」というプレキシガラスという硬い材質のピックを使った所為だと思います)。ピックについても、また近々書きたいですね。

耳コピー♪

一昨日届いたOTTOTTRIOのHOT LIVEの3曲目、是方博邦さん作曲の「Pricia」のリフが気に入って、耳コピーしていました。幾つかのギターで弾きましたが、シングルコイルのリアPUの音だよなぁとか思って弾いていました。

それにしても。昔テープで聴き取りをしていた時はプレイヤーの個体差で回転数が違ったりが普通でした。つまり、ピッチが安定しないので、耳コピーで非常に苦労した覚えがあります(酷い場合にはキーが判らなくなる。この曲はキーはGmajか?Fmajか?みたいな)。ですが、今のデジタル音源(CD→MP3)はピッチが安定していて良いですね。ポピュラー音楽は、大抵A=440Hzでチューニングしておけばバッチリです(アーティストによってはA=442Hzなんてのもありますが、…って、比較的最近のCASIOPEA以外出会ったことはありませんが)。

今日のメインギター、Fender JapanのTelecaster、TL-STD。買って早々にストラップ外れて落としてジャックポッドのシャフトを折っちゃったり、ギタースタンドが(根性無しにも)首を曲げた時に倒しちゃったり、可哀相な扱いになっていますが、最近一番弾いています。アンプ(ヘッドフォン)を通すとちゃんとTelecasterの音がしつつ、生音が「喧しくない」のが集合住宅の住人的に◎です。
今日の耳コピーギター2号機。Fender USA Eric Clapton Stratocaster "Blackie"。言わずと知れた、エリック・クラプトン氏のモデルです。買って10年以上経ちます。このギター、プリアンプを内蔵していて、Toneノブの片方でMid Boostをコントロール出来るので、多彩な音作りが可能です。今日みたいな課題曲の場合はMid BoostはOffにして、リアPUのみの音にすると良い感じです。

なおこのギター、Volumeノブのガリノイズが酷かったので、半年以上前にジャックポッドを交換しました(ジャックポッドが50kΩ/Aカーブ、と珍しいタイプなので入手に苦労しました…よくあるジャックポッドは250kΩか500kΩなのですよね)。ついでに、ピックガードも厚手の反りにくい物に交換してあります(工作記はまた改めて書きたいです)。

ちなみに、今日の課題曲、是方博邦さんの「Pricia」はTelecasterよりもStratocasterの方が雰囲気が出ます。

最後に、最近あまり弾いていないYAMAHA SG-1000に登場してもらいました。

もう少しで四半世紀を迎える(!)YAMAHA SG-1000。金メッキはとっくに剥がれ、フレットもかなり減っちゃっていますが(すり合わせで対応できないんじゃないか、っていう位減っている)、「僕の青春此処に在り」といった感じの、大切な1本です。閑話休題。今日の課題曲「Pricia」にはSG-1000は全然合いませんでした。ハムバッカーで出せる音は全然違いますし、タップSWでPUをシングルコイルのモードにしても、通常のシングルコイルのギター(Stratocaster、Telecaster等)とは根本的に音が違うんですよね(コイルの巻き方とか巻き数とかが全然違うのでしょう)。

で。SG-1000で課題曲「Pricia」を弾いたら。スライディングした時に指先が痛いのなんのって。弾き込んであるのでフレットは適度に(過度に?)丸みを帯びていますが、1弦のコーティングがすっかり剥げ、弦がまるまる銹びていたのでした。早速弦を交換したいところですが、ギターを何本も持っていて、全部Elixirのコーティング弦(1セット1200~1600円位、店舗・時価により変動/笑)にしていると、弦のメンテだけで結構な出費なんですよね。Elixir弦は、少し前に大人買いしたストックがまだあるので店には行かなくて済みますし、大人の可処分所得を以てすれば…と、つい浪費してしまうのですが(笑)。

YAMAHAのSGって型番、本来は「Super Guitar」の略だったと思いますが、今日は「銹びた弦」の略になってしまいました。
お後が宜しいようで…。

おまけ

このストラップ、安い割に使いやすいからだと思うのですが、プロのミュージシャンでも使用者多いですよね。非Fender系ギター/ベースでこのストラップを使っている人も沢山いますよね。でもワタシはFenderのストラップはFernder以外のギターには似合わないと(勝手に)思っています。

と言いつつ。Gibson ES-335には、何故かFender/Levi'sの皮革のストラップを付けています。肩当て以外は幅2cm位の細いタイプで、ES-335のシルエットに合うんだなぁ。それと、YAMAHA BB-1025(ベース)にはこれまた何故かMOONの透明なストラップを付けています(ストラップだけMOONベースを弾いている鳴瀬善博さんと同じ)。このストラップ、よく見ると小さい字で「MOON」と書いてあるのですが、目立たないのでアリということにしています。ギターとストラップのメーカーはあまり揃えていないのですが、Fenderのロゴ入りストラップ(遠目にもFernderのだと判る)はFender以外のギターにはあまり使いたくない…というのは単なる屁理屈でしょうか?

ちなみに、Gibons Les Paul Custom用にGibson社純正の布ストラップを買ったのですが、値段の割に安っぽい作りで、あんまり使っていません。ES-335用には最初、Gibson純正の皮革ストラップを付けていたのですが、これもペラペラで安っぽかったので、今では使っていません(で、何故かLevi'sブランドロゴつきのFender製皮革ストラップにしています)。

ところで。Fenderのストラップは、昔の物は薄手で短く、ストラップピンに通す部分の皮革も薄くて安っちいのですが、よく出来ていたと思います。最近の物は、生地も皮革も厚手でストラップも長めですが(長いのは低いポジションで弾くプレーヤーが増えたということでしょう)、作りが雑になったような気がします。最近の物は、なぜかネック側のストラップピンが抜けやすいです(Telecasterを弾いている最中に落としたのは、こいつの所為)。という訳で、最近はJim Dunlopのストラップロック(プラスチック製)が手放せなくなっています。楽器屋ではラバータイプのストラップロックを毎回薦められるのですが、付け外しに手間がかかるのは嫌なので、プラスチックタイプを愛用しています。

2012年8月15日水曜日

音の記憶…

懐かしい音源をAmazon.co.jpで見つけたので、ついポチッと購入してしまいました。CASIOPEAの野呂一生さん、THE SQUARE(のちT-SQUARE)の安藤正容さん、コレちゃんバンドなど主にソロで活動中の是方博邦さんの3名のセッション音源、SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE & RED LIVEです。

 

 これが発売されたのは、僕が高校生の頃(歳がバレますな)。CASIOPEAばかり聞いていたのですが、本アルバムのリズムセクション(ドラムスはTHE SQUARE/T-SQUAREの則竹裕之さん)をCASIOPEA(ドラムスは神保彰さん)と少しスタイルが違いながらも、神保さんと同じくらいかそれ以上にソリッドなドラムスを、友達にコピーしてもらったテープがビロビロになるほど聴いたものです(冗談抜きに、カセットのテープは伸びてしまいました)。

高校の頃って部活や勉強に打ち込んでいた筈なのですが、金が無いのに時間はある、という具合で、1つの音源を本当に繰り返し繰り返し聴いていましたねぇ。今では折角買ったのに1~2回しか聞いていないCDなんかも沢山ありますが、学生の時はカネもモノも無かったので、同じ物を何度も聴いたものです。

で。20年以上経ちましたが、久しぶりに聞いてみると、ギターのメロディやリフ、ドラムのパターンなど、かなり覚えているのですよ。こういう記憶って、脳の中にどのように格納されているんでしょうねぇ。あらゆる記憶がどのように脳内に格納されているのか、いまだに良く解らないといえばその通りなのですが…、数学の公式や歴史の年号、化学式といった記憶は、おそらく何らかのパターンをもって脳内に格納されているのでしょうが、音、特に楽曲って単純なパターンで記憶できるものではないですよね。絵画等のイメージに近いのでしょうか。

面白いのが、音のピッチも覚えていることです。海馬にまで浸み込むほど聴いた曲に限るのですが、例えば曲の出だしの音をピタリと言い当てることが出来るのです。ちゃんとした絶対音感は持っていないと思っていたのですが、これも一種の絶対音感なのでしょうか。

この辺りについて御存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。