2016年7月27日水曜日

Bluetoothノイズキャンセリング付イヤフォン (SONY MDR-EX31BN)

最近、使い捨てカメラ「写るンです」が再人気というニュースがあります(四半世紀ぶりの復活ですな)
  • 「使い捨て」は本当は正しくなくて、DPEショップに現像・プリントを依頼すると、そこで殆どの部材がリサイクルされているらしいです。
どうにも脳内で「伝染るんです(by 吉田戦車)に自動変換されてしまうんだな(笑)。

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閑話休題。

有線タイプのノイズキャンセリング(NC)付イヤフォンが不調。しょうがないので新調しました。今回買ったのは、BluetoothタイプのNCイヤフォンです。買ったのは音質・品質ともに信頼のSONY製、MDR-EX31BN。商品の特性上、店頭で試聴は出来ませんでしたが、SONYなら安心して買えるな~みたいな(笑)。

SONY MDR-EX31BN

◆良いところ
  1. iPod touchやスマホ、PC/Macとのペアリングが非常に簡単です(Bluetoothなので当たり前かも知れませんが、取説で読むべき箇所はチョットだけです)
  2. プレイヤとレシーバの間が無線なので、有線時のワイヤ取り回しを気にせず使えます。プレイヤ/スマホを鞄に入れたまま、ワイヤに煩わされずに聴けるのが非常に良いです(ナニコレ、超快適!)。家の中で聴く時は、PC/Macで音楽をかけっ放しにして、掃除・洗濯・バイク(自転車)メンテなどで動き回ってもOKなのもポイント高いです(家で使う時はNC機能をOFFにした方が良いかもです)。iPod touchとペアリングすれば、Podcastやオーディオブックの倍速再生もOK、しかも充電しながらiPod touchから離れた所で聴いていられます。
  3. 音質はカナリ良いです。音作りはSONY流の「ややドンシャリ」ですが、重低音・高音が強すぎず、ジャンルを選ばない音作りだと思います。
    • 以下、ちょっとマニアックな話: SONYのイヤフォン・ヘッドフォンのドライバはダイナミック型です(スピーカと同じ方式)。でも、昔の製品はダイアフラム(振動板)がイヤピースに正対、近年のカナル型ではダイアフラムが横向きになりました。イヤーピースの脇にダイアフラムの収められた筐体外径φ16mmの円盤(他社製より大きい)、その外側にNC用マイク用兼エア抜きのポート(穴)があり、イヤーピースからの突出部が他社製品より少し大きめです。
      • ン十年前のイヤフォンと言えば、圧電式でした(ダイナミック型と比べてチリチリ・ショリショリした音)。超低電力で動くので鉱石ラジオ等(いつの時代やねん)には便利だったのですが、だいぶ前に駆逐されてしまいました。
      • その後、ダイナミック型(スピーカと同じ方式)のドライバが出てきました(広めたのは携帯カセットプレイヤー・SONY Walkmanでしょう←Walkmanも初代は小型ながらオンイヤー型ヘッドフォンで、インナーイヤー型イヤフォンが出てきたのはもう少し後でした)。ダイナミック型は小型化は難しいながらも、音の歪みが小さいとか周波数特性が良いとかメリットもあり、世界中のオーバーイヤー型&オンイヤー型のヘッドフォン、そして日本の多くのメーカのインナーイヤー型&カナル型のイヤフォンに使われています。
      • SHURE等の海外メーカは、超小型イヤフォンのドライバとして、最近はバランスド・アーマチュア型(BA型)に力を入れています。BA型は音が歪み易いとか周波数特性が広くとりにくいとかあるようですが、SHUREさんはこの辺り上手くクリアしています(店頭で聴き比べさせてもらった結果、「ちょっと硬い音」のような気がしましたが、充分実用に耐える音質です)。
    • SONYのNCイヤフォンをよく聴き比べてみると、今回買ったMDR-EX11BNよりも、前に使っていたMDR-NC100Dの方が音質は良いかもです。携帯プレイヤで聴く場合には、この差は無きに等しい高レベルな戦いですが。
    • MDR-NC100Dの前に使っていたMDR-NC11Aは高音・低音がちょっと弱くスカスカな音かも知れません(それでも1,000円位で売られている安いイヤフォンよりずっと良い音です)。この音質の差は、イヤーピースとダイヤフラムの位置関係による効果が一番大きそうです(MDR-NC11Aはダイアフラムが正対で共鳴空間は狭く、空気抜きポートとNC用マイク(環境音を拾って逆位相を発生させる)が独立していました; MDR-NC100DとMDR-EX11BNはダイアフラムが横向きでダイアフラム正面に共鳴させる空間が広く取られていて、空気抜きのポートとNC用マイクのホールを共用する形状になっています)。
  4. 有線式に比べて配線長が短く、服や鞄に配線が擦れて発生するノイズが少ないです。
  5. NC性能が(過去の製品に比べて)高いようです。地下鉄の騒音の中でも耳に優しい音量で充分楽曲を楽しめます。出先でもダイナミクススレンジの大きいジャズやクラシックを快適に聴くことが出来るのは高ポイント!
  6. レシーバが小さく軽量(単4電池を入れるタイプより小さいです)。. 
  7. レシーバがマイク・コントローラ内蔵なので、スマホやPC/Macとペアリングするとハンズフリーヘッドセットとして使えます。レシーバ側にボリュームや通話ボタンが付いているので、プレイヤ/スマホ本体を鞄から取り出さないでも快適に使えます。スマホでは、留守電サービス等、聞きながら同時にボタン操作をする必要がある時に手元が確認できて便利です。
  8. プレイヤを止めれば耳栓(騒音カット)としても使えます(笑)。
  9. オーバーイヤー型やオンイヤー型と違い、髪型が崩れません。←人と会う時は重要!
特に2.~6.が高ポイント。

◆悪いところ
  1. 電池式でなくUSB micro-Bによる充電式なので(USB type A⇔USB micro-Bの変換ケーブルが付属)出先でバッテリーが切れると使えなくなります。SONYの有線式NCヘッドフォンは(MDR-NC11AもMDR-NC1000も)、電池交換で引き続き使え、また電池が切れた時もNC機能をOFFにすればパッシブ式(つまり通常の有線式・NC無しの)イヤフォンとして使えるとかことが出来ましたが、本品は電池が切れた時点でアウトです。無線式だから仕方ありませんが。
  2. iPod classic等、Bluetoothの載っていないプレイヤでは(少なくともそのままでは)使えません。プレイヤ側に別途Bluetoothトランスミッターを使えば済む話なのですけど、iPod classicにトランスミッターを付けるとかなり嵩張ります…。
  3. Tシャツやノースリーブではレシーバを留める場所が無い(笑)。しょうがないので襟に付けるのですが、チョット邪魔&格好悪いです。
  4. Bluetoothはレイテンシ(遅延時間)が大きいです。遅延時間は機器によっても違うようですが、ネットで見てみたら、概ね170~270msecとのこと。つまり、最悪1/4秒程度の遅延です。
    • 1/4秒の遅れとは、テンポ120bpmの曲で8分音符1個分の遅れです。iMacでは、Bluetoothのペアリング後は、GarageBandやLogic Pro Xの音声出力先としてMDR-EX31BNを選べるようになります。でも、この遅延時間はリアルタイム演奏にはちょっと厳しいです。つまり、楽器モニタ用としては使えません
    • 遅延時間が長いので、ゲームでもチョット使い物になりません
    • ワンセグ放送・動画観賞(YouTube等)・(PC/Macでの) DVD&BD観賞には…微妙です
    • この遅延時間ですが、通話や音楽を聴くだけなら、実用上あまり問題はありません
  5. iPod touchのバッテリー消費が早くなります。PC/Macの通信もCPU等への負荷が高くなるようです(モバイルPCもバッテリー消費が早くなるようです)。PC/Macのデータ処理が追いつかなくなると(マルチタスクで負荷が高い時など)音が割れることがあります
  6. 無線接続なので、プレイヤ側をどこかに置き忘れることがあります(爆)。
  7. 移動中に知り合いに声を掛けられても気付かない…なんてコトが起こります(特に本品MDR-EX31BNはNC性能が高く、小さな声で話しかけられた程度では殆ど聞こえません)
◆今回のオチ

Bluetooth NCイヤフォンを買ってから、不調の有線タイプの様子を見てみました。結果、壊れていたワケではありませんでした。電池が少しくたびれていただけのようです。暫く入れっ放しだった電池がテスター(電圧計)では十分な電圧を示していたのでイヤフォンの故障を疑っていたのですが、新品の電池に交換したら有線NCイヤフォンもフツーに使えました…。
  • 確認する順番を間違ってないか?(>ワタシ) でも快適グッズを購入できたので良しとしましょう。
そう言えば、NCイヤフォン1台目(SONY MDR-NC11A)が不調だった時も、2台目(SONY MDR-NC1000)を買ってから1台目が実は電池の劣化によって動かなかっただけということがありました。この1台目のMDR-NC11A、NC性能がちょっと悪く、低音が弱めであり(音質は全然SONYらしくないちょっとチープな音です)、さらにNC回路/電池ケースがデカいので最近は全然使っていません。でも、今でも使えるので捨てられずにいます(苦笑)。こうしてガジェットが増えていく…。

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