2015年11月8日日曜日

KIYO*SEN (大高清美+川口千里)「Choco-Boo Live!」(DVD)(続き)

さて、昨日書いたKIYO*SEN「Choco-Boo Live!」。映像を見ていて、千里ちゃんのドラムスで幾つか気になる点が。

千里ちゃんのバスドラム(正面から)

◆バスドラムのセッティングとビーター

バスドラムの打面の反対側に開ける穴は、昔より小さ目・中央から外すのは最近のトレンドですね。生音でやるな場合は中央付近にもっと大きな穴を開けるのが昔からの方法ですが、マイクで音を拾う場合はこれが近年のスタンダードです。
  • ワタシが叩いていたドラムスのバスドラは22インチ径でしたが、打面の反対側のヘッド(皮)には、中央を少し外した位置に14インチ径の穴を開けていました。14インチというのは、スタンダードなハイハット・シンバルのサイズです。メジャーを当てて位置決めをし、ハイハットシンバルを載せ、その縁に沿ってカッターナイフでヘッドに穴を開けたものです。
千里ちゃんのバスドラム(打面側)

バスドラムの中に毛布を入れ両面のヘッドに触れさせてミュートにするのはン十年前から変わりません。

打面のビーター位置にマジックでマーキングしているのが良いですね(場所を移動しても同じセッティングが出しやすいでしょう)。ワタシはビーターの当たる位置を保護も兼ねてガムテープ貼っていましたが、千里ちゃんはビーター位置はノーミュート。

ところで、このビーター何? 円柱状で、打面は断面(円形)。こんなビーターあったっけ?

YAMAHAのビーター一覧(サウンドハウスWeb Pageより)

標準品には該当品は無いようです(ワタシは昔(生ドラム)も今(電子ドラム)もスタンダードなフェルトビーターを使用しています)。

Pearl、TAMAから似た形状のビーターは出ていますが、ドンピシャは無いですね。

Pearlの特殊ビーター(打面両側で材質=音=が違う)

TAMAの特殊ビーター(これも打面両側で違う材質)

千里ちゃんのはプラというよりゴムっぽい。打面も丸みを帯びておらず平面っぽい。特注品でしょうか? フェルトビーターよりペチペチした音になりそう…。

◆変な形状のシンバル

これはすぐ目につくのですが:

変な形のシンバルがあります

通常のシンバルは丸いです。が、この2枚のシンバルは円盤形と三角錐の中間?みたいな変な形をしています。音的には、スプラッシュ・シンバル(小径シンバル)をさらにアタック強め&減衰速めにした、みたいな感じ(「シャーン」ではなく「パシン」という音)。穴あきとか8角形とかのシンバルは昔からありますが(これらはSABIAN社製が有名で、ポンタさん等がよく使っています)、最近はこういう変形シンバルも標準品として出てきているのでしょうか? 千里ちゃんの使っているシンバルはZildjan製で、割とスタンダードな形状のシンバルが多いメーカだったと思うのですが。Zildjanは、厚みの分布や同心円状に入れる細かい溝の分布、「御椀」形状の工夫で多彩な音を出している(シンバル自体は基本的に同心円状)メーカ…というのがワタシの認識デスが、店頭で色々な現物を見なくなって既に10年以上。新しい形状の物があってもチットモ不思議じゃありませんね。
  • ワタシは学生時代、「間違って踏んでしまい変形してしまったたハイハット・シンバル」をSE的に使っていたことがあります(踏んだのはワタシじゃありませんよ)。捨てるに忍びなくアクセント的に使っていました。「グワ~ン」という感じの変な、他では再現不能な音でした(笑)。
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以下余談。このDVDで途中からベース・渋谷有希子さん、ギター・矢堀孝一さんが加わるのですが、矢堀さん曰く「君たち、音大きいよ!」。オルガン/キーボードはツマミひとつで音量変わりますので、たぶんドラムスの生音がデカいということでしょう。川口千里ちゃん、ヘッド=太鼓の皮=はパンパンに張っていて、オープンリムショット(ヘッドと一緒にリム=枠=も叩いてガツンという音を出す)を多用していますからねぇ。確かに生音デカそう…。

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