2012年7月7日土曜日

クリント・イーストウッド監督「J.エドガー」

レオナルド・ディカプリオ主演の本作を観ました。FBI初代長官、ジョン・エドガー・フーヴァー(1895-1972)の話です。権力を握り続ける為に、政府の有力者の弱みを握ったりする様が描かれます。また、同性愛者・女装趣味だったという噂もあるようですが、そのことも本作で描かれています。権力を握るとはこういうことか! 権力を握り続ける為に神経がすり減っているのか? と、妙に納得したりしながら観ましたが、死ぬまで権力の座にいた人の半生を描いたところでこの映画は終わります。イマイチ後味良くないなー、みたいな。
 本作の監督、クリント・イーストウッド氏は、最近は、俳優業よりも政治色の強い映画の監督をメインにしているようです。渋いオジサンの演技、結構好きだったのですが(リチャード・ギア氏とクリント・イーストウッド氏、米国白人にしては目が小さい…なんてことはどうでもいいのですが、2人とも結構好きな俳優さんです)。監督としてはどうなのでしょうか。少なくとも、娯楽映画とは言えないでしょうね。好き嫌いが分かれる映画でしょう。
 それにしても。レオ様、「タイタニック」の時とは別人です。齢をとったこともあるでしょうが、この作品のために体重を増やしたそうです。レオ様ファンが見ると幻滅するかも知れません(しかも、主人公ではあるが憎まれキャラ)。フーヴァー氏の写真をWikipedia等で見ると分かりますが、FBI長官就任時からメタボ体格の親爺です。そんな役を、レオ様、全力で演じています(が、“怪演”とまでは行かないのは、まだレオ様に円熟味が足りないからでしょうか?)。

 しっかし、Blu-rayって、特殊メイクの粗までしっかり見えちゃいますね。老齢に見せる特殊メイクが少しキモイです。特にクライド・トルソンFBI副長官役、アーミー・ハマーの老齢メイクがナンとも…。なぁんて興冷めなことは言っちゃいけなかったでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿