2013年10月5日土曜日

欲しいけど手の出せないギター③ Fender USA Jeff Beck UDST

天気が悪いと気も晴れませんね。先ほどまで読書していたのですが、気分転換に続きを書きます。テーマは、欲しいけど手の出ないギター・その3です。

「ギタリストは2種類しかいない。Jeff Beckと、それ以外だ」…何処かで聞いたことがあるような、無いような。

それはともかく、Fender USA Jeff Beck UDST。

ベースとなっているギターはST62。シンクロナイズド・トレモロは2点止めタイプで摺動抵抗が小さく、気持よく動いてくれる物です。PUはFender Hot Noiseless PU×3発(厳密に言えば「シングルコイル」じゃないのかも知れませんが、クリスピーなサウンドを目指すVintage Noiseless PUとは方向性が違い、クリアー~クランチで気持ちの良い音のするPUです)。ナットはWilkinson製(Jeff Beckさん仕様)で、ナット部での弦の摩擦は最小限。ある意味、究極のギターだと思います。

オリンピック・ホワイト塗装、ローズウッド指板のStratocaster。メチャクチャ格好良いです。
Jeff Beckさん、よくこうやって仰け反りながら弾いていますが、これがまた格好良いんですよね。
服装は上はノースリーブ、下はジーンズにブーツ。それと銀の腕輪(?)。いつものスタイルです。

手元アップの絵。指弾きでトレモロアームを駆使しています。

手元アップ・その2。伝説の?異形のローラーナット(写真↓参照)が映っています。

Wilkinson製ローラーナット、Jeff Beckさん仕様(ヘッド側から撮影された写真で、左が1弦側、右が6弦側)
4~6弦(巻き弦)の摩擦が最小限になるようにテーパーが付いています。
これもある意味「究極のローラーナット」かも知れません。

上のJeff Beckの映像の出典を一応書いておきます。

Eric Clapton, Crossroads Guitar Festival 2010

Beckさん御本人がリーダーの映像作品ではないのですが、この作品でのBeckさん、(演奏内容はBeckさんの「王道」よりも、フェスのテーマに沿ったものになっていますが)映像的にはメチャクチャ格好良いんです。それと、(Eric Claptonさんの映像作品に多く見られる傾向ですが)手元アップの映像が多くて、「自分もギターを弾いているファン」の心理をガッチリ掴んでくれるんですよね。

ところで、Fender USA Jeff Beck UDST。

この写真は、Fender USAのWebページから借用しました。

店頭で何度も目にしていますし、一度ならず試奏させて貰ったこともあります。けど、何故かネックが殆ど板目だったりして、何故か一目惚れできる個体に出会えないんです。Fender USA Custom Shop製じゃないと柾目のネックなんて無いのかも知れませんが、せめて柾目「風」のネックの個体に出会えれば。。。

※Jeff Beckさんの音を追い求めて行くと、少し前迄使っていたギターはHot Noiseless PU×3ではなく、Fender-Lace Sensor (FLS) PU×4 (リアはFLSを2個並べてハムバッカー風に配置している)なんですよね。でも、そういうトコロまで追い掛けて行くと…駄目だ、深みにハマル…。キリが無いので、やめておきます。

このギターの唯一の懸念は「コンタード・ヒール」であることです。高ポジションでの演奏性を高める為、ネック-ボディのジョイント部でヒールを落とし、ジョイント・プレートも長方形でないモノとなっていあす。何年間も使っているうちに、どうしてもジョイント部分に無理が掛かってしまうのではないか? と気になってしまいます。まあ、テコの原理を考えると、1弦側(テンションが低い)で支店-力点が短い構造なので、あまり懸念する程のコトでもないのかも知れませんが。

コンタード・ジョイントのジョイント部。左右非対称な形状をしている。

一般的なSTのジョイント部。ジョイントプレートは長方形。

最後に、お値段の話です。

Fender USAの設定した価格設定は、Jeff Beck UDSTとEric Clapton UDSTは同じ値段です。Fender USAの日本向けの価格も2機種で同じです。でも、実際の流通価格は、JB UDSTはほぼ定価そのままですが、EC UDSTは「定価」より何万円も安くなっています。この差は何なのでしょう? 流通量が全然違う(EC UDSTの方が沢山売れているので安くできる?)ということなのでしょうか? 使われている部品とか考えると、JB UDSTの方が原価は1~2万円高くなるような気もしますが。まぁ一種の嗜好品ですから、値段は有って無きが如しなんでしょうけどね。

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