2012年6月17日日曜日

Mustangの音が出ない!…って慌てたこと、ある?

Fender Mustangって、PUセレクタじゃなくて、フロント・リア各PUにスイッチが付いています。各PUのSWをOFFにしてしまい、「音が出ない!」と慌てるのは、Mustangを弾き始めた頃には誰もが通る道でしょう(って私だけか?/笑)。一度、オリジナルのアルニコPUを外してFender Lace Sensor Goldタイプに替えたりしたことがあるのですが(出音が小さくなるのとMustang独特ののチープな音(笑)じゃなく、Storatocasterに近い音になっちゃうのでヤメました)、結線はオリジナルを参考にしたので、回路図までチェックしていませんでした。が、最近になってネット上でFender Mustangの回路図を発見しました(御本家Fenderじゃなくて、PUメーカのSeymour Duncanなのですが)。

Mustangの回路図はシンプルですね。フロントとリアはパラレル接続で、Hot/Gndの繋ぎをひっくり返すことが出来るようになっており、in-phaseとout-phaseが作れるようになっていたのですね。
※この他、Mustangの兄貴分?のJazzmasterやJaguarの回路図も見たのですが、もっと複雑でした…。何でボリューム・トーンのジャックポッドにリニアとAカーブ(オーディオ用)を組み合わせるなど、複雑なことをしているんでしょう? よく分かりません。。
以下、実機の写真。
 
リアPU(下側)のみON、フロントPU(上側)OFF。
フロントPU OFFなので、リアPUのSW位置によらず、リアPUのチャキチャキした音が出ます。

 
フロントPUとリアPUのSWを同じ側に入れる→in phase。
フロントとリアの両PUの音が「足し算」されて少し太い音になります。

 
フロントPUとリアPUでSWを逆向きに入れる→out phase。
フロントとリアの両PUの音、特に低音部が「引き算」され、高音中心のショリショリした独特の音がします。(各PUの位置の違いにより、各PUの出力波形は少し違うものになる為、「引き算」後も出力はゼロにはなりませんが、低音がカットされて倍音が残ることになります。この辺り、オシロスコープで見ると面白いんだよなぁ。)

 
リアPUはOFF、フロントPUのみON。
勿論のこと、フロントPUのSW位置によらず、フロントPUのみのマイルドな音が出ます。

フロント・リア各PUともOFFの状態。
これでは当然、音は出ません。
「音が出ない!」と慌てたことのある人、手を挙げて下さい。
え、えっ…?! 僕だけですか?(泣)

【余談】
という訳で、Fender Lace Sensor GoldのPUが2個余っています。Stratocaster Eric Clapton Signature(いわゆる“Blackie”)のPUを(現行のFender Vintage Noiseless Pickupsから)換装して、1980~90年代のClapton師匠の音にしちゃおうかなぁ(トリノレッドのST-57 EC仕様みたいな音にする)。あ、Lace Sensor手元に2個しかないから、もう1個追加で買わないとできないけど。で、2000年代のClapton師匠の音が出したくなったら、もう1本Blackieを買う。…うう、なんつー贅沢ざましょ。てゆーか、ノーマルのStratocasterは1本も持っていないのですが、こんなんで良いものなのでしょうか?(と言いつつ、次はJeff Beckモデルかなぁなんて思っているのですが、これもJeff Beck仕様のNoiseless PUで“ノーマルなStratocaster”ではないですねぇ/苦笑) 遊びでカラフルなFender JapanのST-STDを1本位買っても良いとは思っているのですが。って、あと2本もStratocaster買うの? みたいな。Fenderはハードケースが薄く、Gibson系よりも置き場所が困らないのが救いだけど。それでもさらに2本増えるのはチョット…な感はあります。ベース3本も合わせると、ギター系楽器を一体何本持っているんだ?! ハードケースが大増殖していて、既にウォークイン・クローゼットの足元に収まりきらない状態になっているのです…。まずは自転車のホイール(ホイールバッグ)を高いトコロから下げて、床の空きを増やすしかないか…。その前に自転車雑誌と音楽雑誌をだいぶ処分して片付けないと…。トホホ~…。

【30th/June/2012追記】
結線図が見られる場所について、知り合いから問い合わせを受けました。他の人にも役立つかも知れませんので、書いておきます。Seymour DuncanのWebページに“Wiring Diagrams”という場所があります(URL→〈http://www.seymourduncan.com/support/wiring-diagrams/〉)。プルダウンメニューが多く、どれを選んだら良いのか迷いますが、Les Paul系やSG系ならば“Humbucker Diagrams”、Stratocaster系なら“Strat® Diagrams”、Telecaster系なら“Tele® Diagrams”の中から選べば大抵何とかなるでしょう。プリアンプ内蔵とかフェイズSW付きとかは英語を解読しながら「これかな?」を探す必要がありますが、そこは気合いで乗り切りましょう。

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