2012年6月13日水曜日

ギターピック

今日はDVD/Blu-ray鑑賞はお休みです。ここ数日、立て続けに色々見たので、今日は中休みということで。

閑話休題。

ギタリストの皆さんはどのようなピックをお使いでしょうか? 私はリードギターよりもコード弾きを多用するので、いわゆる「オニギリ型」を使っています。耐摩耗性やタッチの良さから、10年位前からAria Pro IIの“HYPER TOUCH”を長年愛用してきましたが、最近ウルテムという材質のピックの感触も気に入っています(島村楽器のPB・HISTORYブランドで売られています。また、最近はFERNANDESからも売られていますが、印字が違うだけで形はクリソツなので、OEM生産かも知れません)。

左から、HISTORYブランドのウルテム製ピック。古き良き時代の鼈甲(ベッコウ)に近い弾き心地です。右2枚はAria Pro II のHYPER TOUCH2枚(素材=ジュラコン)。HYPER TOUCHは摩耗性が高く、手触りもマットな感じ(滑りにくい)のがかなり良いです。最近店頭で見ないので、去年秋に数量をまとめて取り寄せてもらい、「大人買い」しました。ホワイトとグリーンでマット感がチョット違うような気がします(ホワイトの方が滑りにくい気がします)。

このウルテムという素材ですが、GE Plasticsが開発したエンプラ(エンジニアリング・プラスティック)で、仕事上、ガラスよりも成形が容易な光学用プラスティック(赤外線に対してほぼ透明で、かつ適度な屈折率を持っている)として前から知っていたので、店頭で見かけた時にピーンと反応してしまいました(笑)。「おぉ、光学素材としてだけでなく、ギターピックにまで使われるようになったかぁ!」みたいな。巷に多くあるセルロイド製ピックと比較して、ピックの寿命比は体感で5~10倍位でしょうか。減りにくさはジュラコンと良い勝負です。

速弾きをするなら、やっぱりティアドロップ型。左の1枚がHISTORYブランドのウルテム製ピック(渡辺香津美さんのシグネイチャーモデルになっています)、右3枚がJim DunlopのDELRIN 500 Standardというピックです(素材はデルリン)。この形になると、ウルテム製ピックは爪で弾く感触に似ています。

ティアドロップ型のピックはこれまで色々試したのですが、コード弾きする時に、弦のテンションに負けてしまうので(小さいので指でしっかりとホールドしにくいのです…って、私の技が足りないだけですね)、最近はあまり使っていません。Jim DunlopのDELRIN、1.14mm厚の物は一時期ピッキングの感触が気に入って数をまとめて買ったのですが、その後消費していないので“在庫”が全然減りません(苦笑)。

この他、流行り?のV-Pickも試してみました。
右の1枚がV-PickのLite Large。このほか、Screamerとかも試してみました。素材(いわゆるプレキシガラス)が固い為か、ピックのごく先端で弾くだけで弦が充分に鳴ってくれます。が、コーティング弦のコーティングがメロメロにはがれるのと、高い割に、思ったほど耐久性が高くない(特にザクザクとカッティングをすると、数曲弾いただけで先端が丸くなり始める)ので、コレも最近はあまり使っていません。

V-Pickで数曲弾いた後のElixirコーティング弦(の巻き弦)。何曲か弾いただけなのに、コーティングがメロメロにはがれています(当然、音もデッドな感じになってしまいます)。

という訳で、最近はまたAria Pro IIのHYPER TOUCHに戻っています。ホワイトを大人買いした後に、昔大人買いしたグリーンも多数発掘されたので(苦笑)、当分買わずに済みそうです。

【余談】 よくプロのギタリストが、1曲弾く度にピックを観客に投げている絵を見ますが、あれって1曲弾き終えた時点で、ピック先端が微妙に減っちゃっているから、持ち替えているのですよね。で、使用済みピックはファンにプレゼントしている、みたいな。ピック先端の形状が音質に大きな影響があることに気づいてから、妙に納得してしまいました。特にセルロイドのピックなんて(ピックとして一番出回っている素材だと思いますが)寿命が短く、ザクザクとカッティングしていたら、1曲弾いただけでピック先端が丸くなってしまいますからねぇ。

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