2016年6月19日日曜日

カポの正しくない使い方…地雷予防②(Fender系向き)

先日、マスキングテープを使って対人地雷(弦の切れ端)を予防する話を書きました。この方法は、Gibson系(Tune-O-Maticタイプのブリッジのギター)で有効な方法です(見た目は悪いですけど/苦笑)

今日は、Fender系ギターで有効な方法について書きます。

Fender系の多くのギターは、ブリッジ側は弦をボディ裏から通すので、弦が切れた時、ボールエンド側(ブリッジ側=ボディ側)の切れ端が何処かに飛んで行ってしまうことは滅多にありません。でも、ヘッド側(糸巻側)の弦は時々何処かに飛んで行ってしまいます。特に、クラシック式のクルーソン・ペグ(ペグポストに切り割りと縦穴があるタイプ)は、弦が切れた時に切れ端が何処かに飛んで行ってしまうことが、時々起こります。
  • Gibsonで使われるグローバー・タイプや、Fenderの最近のモデルで使われているペグでは、弦はペグポストの横穴に通して巻くので、弦が切れても上手い具合に引っ掛かってくれるので、何処かに飛んで行ってしまうことは滅多にありません(弦の通し方でさらに飛びにくく工夫することも出来ますが、今日の本題ではないので割愛させて下さい)。

Fenderギターのペグ(上:モダン型、下:クラシック型)
クラシック型は所謂オリジナル「クルーソン・タイプ」。
上のギターはAmerican Standard Telecasterで、
下はEric Clapton Signature Model Stratocaster

クラシック型(クルーソン・タイプ)ペグポスト接写
ポスト中央の縦穴に弦先端を差し込み、引っ掛けるように巻き付けます。
弦の余長は(差込長・巻付長を見込んで)予め切っておく必要があります。

モダン型ペグポスト接写
ポストの横穴に弦を通し、引っ掛けるように巻き付けます。
横穴から飛び出した弦の余長は、後から切れば良いです。
※ポスト高に差があるのは、“スタガード・ポストのためです
(5・6弦のポストは通常の高さ、1~4弦のポストは低い)。
※この写真では、弦が飛びにくくなる巻き方はしていません。

クラシック型ペグポストは構造上(弦の巻き付け方の差により)、弦が切れた時に押さえる物が無いので弦がどこかに飛びやすくなります(クラシック型は、モダン型と比べて、切れた弦がスポッと抜けてしまいやすいです)

さて、今日の本題。

ギター弦でよく切れるのは1・2弦です。特に、1音半チョーキング(ワタシは「漢(オトコ)チョーキング」と呼んでいます/笑)を多用すると、そりゃあもうブチブチと。で、地雷予防対策。

で、対策。ヘッド表のペグポスト脇と、裏面のマシン箱とを挟む形で、カポを付けておきます

カポの付け方①(表)
ヘッド先端から1, 2弦の部分に沿う形でカポを付けます

カポの付け方②(裏)
ヘッド材(木の部分)とマシンヘッドの箱を一緒に挟みます

こうしておくことで、切れた弦は飛ばずにカポに引っ掛かってくれるという訳です。

まぁ弦が切れた時にも、糸巻側の切れ端は遠くに飛んで行くことは頻繁には起こりませんし、切れ端もGibson系ギターのブリッジ側と比べて長いので見つけやすいです。でも、多少の危険予防にはなるような気がしています(特に足元近くにエフェクタとかその他の電気系・電源等がある場合は、弦が飛ばないようにした方が、何かと安心&安全ですよね)

厳密なことを言うと、ギターの一部に余計な物を付けると音質(この場合はギターのネックの鳴り方)が微妙に変わってしまうのですが、家で練習する時などはあまり気にしなくても構わないでしょう。

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