2016年4月29日金曜日

銀座YAMAHAで窓買物…妄想が暴走・その②

以前、YAMAHAのポータブルキーボード「reface DX」が欲しいと書きました。今回はその続きです。

YAMAHA reface DX

◆reface DXを完全無線化する!(その1:ワイヤレス戦略)

reface DXには別売りでストラップアダプターがあります。これを使うと、「ショルキー(ショルダーキーボード)」あるいは「キーター」(キーボードをギターのように構えるからこの名があるらしい)と呼ばれる形にすることが出来ます。昔のショルキーは、音源(アナログ) or MIDI (デジタル)のケーブルをズルズル引き摺って弾くのが普通ですが、今ならワイヤレス化出来る筈です。

という訳で、reface DXをワイヤレス化するのに必要な物を考えてみました。reface DXのYAMAHA公式ページの「アクセサリー」のタブをクリックすると、ワイヤレス化に必要なアダプタが載っています。
  1. MD-BT01
    • I/FはDIN (5ピン)×2 (IN & OUT)…通常のMIDIで使われるI/F。
    • パワー供給…MIDI OUTから給電
  2. UD-BT01
    • I/FはUSB type A (メス)
    • パワー供給…USB type A (オス、I/Fとは別に給電用がある)からバスパワー給電
1, 2いずれも、iOSデバイスやMacに専用ソフト(無償)をインストールして音源として使えるようになるようです。アンプの前にiOSデバイスかMacを介さなければならない(少し面倒臭いな~)とか、iOS/Macのソフト音源しか鳴らせないのがちょっとな~とか思っていたんですけどね。

MD-BT01

UD-BT01


さて、reface DXのMIDI端子。

reface DX背面(MIDI I/F部)拡大写真
※コントラストを調整しています。
  • mini DIN (6ピン) (IN/OUT)…少し前のPS/2キーボード・マウスと同じ形
  • USB TO HOST (OUT), 形状はtype B (外付けHDD等によくある形)
の2種類があります。mini DIN (6ピン、IN/OUT)のMIDIは規格がよくわからないのと、mini DIN (6ピン)×1→標準MIDI (DIN 5ピン×2)の変換ケーブルが売られているのかもよく分かりません(よく探せばあるのでしょうけど)

という訳で、今ある情報で確実にワイヤレス化をする方法は、2. のUD-BT01を使い、結線はYAMAHAの公式ページにある方法に準ずることにします。

UD-BT01結線方法

◆reface DXを完全無線化する!(その2:Bluetoothアダプタの電源確保)

困ったチャンなのが、UD-BT01の給電です。UD-BT01はUSB (type A)のバスパワーで給電されます。YAMAHA公式ページに記載された絵では、USB ACアダプタを使うことが描かれていますが、こいつをUSBバッテリーパック(バッテリーチャージャ)にすれば良さそう。UD-BT01とバッテリーパックはストラップにでも括り付ければ良い。

接続順序は、以下の通りで良い筈です。

USBバッテリー (type Aメス)
UD-BT01 (給電側type Aオス、MIDI側type Aメス)
※これを使ってiOSデバイスを鳴らす
USBケーブル (両端オス、type B & type A)
reface DX: USB TO HOST (USB type Bメス)
※reface DX本体は乾電池で駆動

以上、出来るかどうか(やっている人がいるかどうか)を、銀座ヤマハで事情聴取(笑)してきました。

◆reface DXを完全無線化する!(その3:銀座ヤマハで情報収集)

銀座ヤマハで事情聴取しました。結論から言えば、
  • reface DXを単なるMIDIキーボードとして使うことはお薦めできない
    • 折角のreface DXのFM音源の音を使わないことになってしまう、reface DXで音作りをしても現場で使えないことになってしまう
    • iOS/Mac搭載の音源は種類が乏しい
  • Bluetoothはレイテンシ(遅延時間)が大きいので、あまり実用的ではない
    • 予め録音された音源を聴く「だけ」とかのバースト通信や、マウスなどで求められる速度には充分なBluetoothですが、他パートに合わせて演奏するには、リアルタイム性がイマイチとのことです。
    • レイテンシはiOSデバイスの状態等にもよるらしいですが、10ミリ秒程度は覚悟した方が良いとのこと。(※昔のMIDI-USB I/F、少し前のオーディオI/F(アナログ→USB)のレイテンシは10~30ミリ秒程度でしたが、これはテンポ120の128部音符~64部音符程度の遅れで、ワタシには受け容れられないレベルでした。新規導入するには不向きでしょう。)
  • reface DXの音を活かす上でも、遅延時間を短くする上でも、ギターなどで良く使われるワイヤレスシステムがお薦め♪
とのことでした。

店頭に置いてある物をむやみに薦めたりせず、用途も考え、ユーザ視点で満足出来る買い物が出来るようにアドバイスしてくれる銀座ヤマハさん、流石です。

◆reface DXを完全無線化する!(その4:ワイヤレスシステム!)

ワイヤレスシステムとして銀座ヤマハのスタッフさんが薦めてくれたのは、LINE6のrelay G30 (リンク→<http://line6.jp/products/relay/g30-g50-g55-g90.html>)

帰宅後スペックを見てみたら、今どきのデジタル機器って凄いのな! 10年~20年前だったら20~30万円した機器と同スペックがそれ以上が、3万円を切った価格で買えちゃうのな!

とは言ってもreface DX (+ガジェット)に加えての出費になるので、ここは少し慎重に。

実は、ワイヤレスシステムは古~いアナログ式の物は持っています。長所として
  • レイテンシ(遅延時間)が殆ど無い…昔のデジタル式のワイヤレスシステムはレイテンシが大きかったので、実用性がイマイチだったのですが、アナログ式はワイヤレスマイクと同じ方式なので、レイテンシは気にしなくて良いレベルなのです。
ただし、決定的な短所があります。
  • ノイズに弱い、音が割れる…電波状態が悪い場合や他の機器が電磁ノイズを出すと、ノイズが載ります。また、楽器本体(ギター)の出す音量が小さい場合に良い音が遅れなかったりもします。だからとギター側の音量を大きくすると、今度は音が割れてしまいます。
  • 音域が狭い…ギターに特化したシロモノなので、鍵盤やエレキベースにつなぐと高音と低音がスカスカになります。
という訳で、この古いワイヤレスシステムは、reface DXを本格的にワイヤレスにするには向かないでしょう。でも、遊びで使っている間だけならコレで構わないかな~

という訳で、結論。
  1. 遊びのレベルでワイヤレス化するだけなら、ワイヤレスシステムは手持ちの物を使い、今回導入するのはreface DX本体とショルキーアダプタ(とACアダプタとソフトケース)だけにしておく。
  2. ワイヤレスを使った演奏を本格的にやろうと思ったら、キチンとしたワイヤレスシステムを導入する(ギターやベースにも使えて1石3鳥)
・  ・  ・  ・  ・

以上、色々書いてきましたが、実はreface DXはまだ買っていません。この先も自動車の税金とか出費が予定されているので、踏ん切りがつかないのです。タイトルの通り、ただの妄想なんですってば。店に通って製品を眺めて妄想をする。高校生かっ、ワタシは?(笑)

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