2012年3月24日土曜日

Schecter (made in Japan)

ここ1年半位のメインギター、Schecter Guitar ResearchのSD-II-24-AS (made in Japan)です。


  キルテッド・メイプルで紫色のシースルー。ピックガードは白のパーロイド。この組み合わが何とも妖艶な感じを醸し出しています。音は良くも悪くもFloyd Rose Tremolo Systemを搭載したギターの音(ザグリが大きい分だか何だか、ソリッドボディのギターよりも軽い音がする気がする)。PUの特性としては、ガンガン歪ませて下さい、といった感じの音。外見も音も、かなりの悪女です(笑)。

音のイメージを文字にすると以下のような感じでしょうか。
  ・Gibson LP(ハムバッカー)系は「ズンズク、ズーン」と太い音
  ・Fender ST, TL(シングルコイル)系は「シャキーン、チャキーン」と軽快な音
  ・FRT搭載ギターはハムバッカーでも「ギューン、ギョーン」とチョイ軽めな音、シングルコイルではFender系に迫る音ですが、やっぱりチョット音が軽いような気がします(Fenderと比較して線が細い感じ)。シングルコイルの音は、目一杯歪ませてしまえば、Fenderだか何だか分からなくなっちゃいますが…耳が肥えた人には歪んだ音でも判別出来るのかも知れませんが。
 

 本器、PUがH/S/HでタップSWでS/S/Sにも出来、トレモロとしてFRT搭載、フレットも24Fまで、と「何でもアリ」な作りになっていますが、上述の通り、FRT独特の音です。LPやST、TLの代わりにはなりません。が、芯が抜かれたボディに重い金物(ブリッジ)を載っけたFRT特有の音がしますので、これはコレで面白いです。イメージとして、Steve VaiやJoe Satriani、Eddie Van Halenのギターの音と言えば近いかも知れません(腕前は全然伴っていませんが)。

 あと、ボルトオンネックのジョイント部はヒールが綺麗に落としてあり(これはSchecterとESPの十八番ですね)、手の大きくない私でも、高いポジションが非常に弾き易いです。フレットは最近の流行りのジャンボフレット(幅広め・高さも高め)です。弦を押さえる時に、指板に当てなくて良いので、速弾きに向いています。スキャロップ(指板をフレット間でエグってある)と同じような効果でしょう。但し、弦の押さえ方が強過ぎるとピッチが狂っちゃうので、「頑張らなきゃ抑えられないコード」をキレイに弾くのは大変です。

 ちなみに: 今、本器のFRT以外のトレモロとして、Fender MustangのDynamic TremoloとFender Storatocaster (ST)のSynchronized Tremoloが手元にあります。Dynamic Tremolo+通常のプラスチックナットの組み合わせではアームダウン/アームアップで簡単にチューニングが狂うし(Charが「暴れ馬」と言っているのも分かる気がする)、Synchronized Tremoloは可変幅が狭い。色々弾き比べてみると、FRTはこの辺りが良く考えられているなぁ、とつくづく思います。ちなみに、SchecterのギターでFloyd Rose Tremolo(FRT)の搭載されている機種って、Schecterオリジナル形状のFRTが殆どですが、本器はFRTがゴトーのオリジナルの形状で、FRT上の刻印のみSCHECTERとなっています。このゴトーのオリジナルFRTのナイフエッジ形状(ナイフエッジの片側が直線になっている)は、ピッチの安定性に非常に貢献している気がします。ブリッジとナットの両方で弦を固定してピッチ変化を最小限にする等、良く考えられているFRTですが、ゴトーのFRTはその究極の形状かも知れません。

 この他のトレモロとして気になるものに、SteinbergerのTrans TremとPaul Reed SmithのPRS Tremolo(Custom 24とかに搭載されているやつ)がありますが、一体何本ギター持てば気が済むのか、という感じなので、当面は我慢しています。いい年してPRS SE(廉価版)なんて恥ずかしいし、かといってSEじゃないPRSはン十万円コースだし。Steinbergerは…こちらも手が出せません(涙)。

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