※このお店、残念ながら開店から数年で無くなってしまいました(涙)。駅前とは言え、東京の郊外の比較的小さなお店。ちょっと電車に乗れば、もっと大きな店がある、という立地条件が良くなかったのでしょうか。店長さんは商売人というよりもギター職人といった感じの方で、弦・ピック・楽譜・メンテ用品といった小物しか買っていなかったワタクシメなんぞに、オクターブチューニングを始め、ギターのメンテを実演付きで色々と教えて下さった、ギターの恩師のような方です(他のお客様から修理等の依頼をされたギターを調整する様子を、気前よく説明しながらお見せ下さったのだと思います)。「ガッコー通っているウチはお金無いからね、僕も昔は楽器屋に通って色々教えて貰ったものだよ」などと、商売抜きで本当に良くして頂きました。
1980年代後半のFrank Gambaleさん&メインギター、IbanezのSモデル(Frank Gambaleさん仕様)。
※当時のステージ映像はVHSでしか持っていないのでスチル写真だけで御勘弁を。
さて、IbanezのSシリーズ。ボディは軽いしネックは薄いし、この上なく弾き易かったです(ワタシの1本目のギターがヤマハSGでネックが薄かったので、手に馴染みやすかったこともあると思います)。それに、軽量なのにパンチのある太い(ブットイ)音が出て。エフェクタとか殆ど使わなくても、ギターとアンプのセッティングだけで、Gambaleさん風の音が簡単に出て(演奏技術は全然伴いませんでしたが/笑)。衝撃的なギターでしたね。うっかり、学校に払うべき授業料を使い込みそうになりました。本当に使い込んじゃうほどロックな人生は歩みませんでしたけど(笑)。
欲しかった色は黄色。何故って、当時、Gambaleさんがよく使っていたモノが黄色だったから(笑)。試奏させて貰ったお店の店長さんに「やっぱり黄色がいいんですけどぉ」みたいなことを言ったら、すぐに「Frank Gambaleですね。じゃぁ、ステッカーも凝らないといけませんんね♪」みたいな返事でした。おぉ、この店長さん、よく解っていらっしゃる、みたいな。
CD: Frank Gambale「Thunder From Down Under」
裏ジャケの「ギター小僧」風の写真、結構好きです。
CD: Frank Gambale「Thinking Out Loud」
この「Thunder From Down Under」と「Thinking Out Loud」はギターのフレーズ作りが格好良すぎて、擦り切れるほど聴きました。
…ってCDは擦り切れませんね。でも、出始めた頃のソニーCDウォークマン(当時は「Discman」だったかな?)は音飛びがひどかったので、移動中はカセットテープにダビングした物を聴いていることが多かったです。「Thinking~」は一部の曲のギター譜が付いていましたが、「こんなん弾けるかよ!」みたいなフレーズが多くて(笑)。
その後、GambaleさんがIbanezじゃないメーカーのギターがメインになったり、PUがH-S-H配置となっているギターで別の物を買っちゃったり…、まぁ、今では「喉から手が出る」程でも無いのですが、店頭でIbanezのSシリーズを見ると無性に試奏させて貰いたくなっちゃいます。
Gambaleさんと言えば、物凄い高速スウィープ奏法。Chick Corea Elektric Bandの音源で初めてGambaleさんのギターを聴いた時は、どう弾いているのか理解できませんでした(というか、Elektric Bandの音楽そのものが、最初はワタシの理解を超えていました)。Return To Forever (再集結)でAl Di Meolaさんの代りを務めている時や、神保彰さんのアルバムに参加している時はそれほどのメチャ弾きではないのですが、それでもあの弾きっぷりは、ワタシには真似事だけでも困難です。
CD: オムニバス「GRP SUPER LIVE」
ワタシが初めてGambaleさんのギターを聴いたCD。
何曲かでスウィープ奏法が炸裂しています。
このCD「GRP SUPER LIVE」は、1987年に昭和女子大人見記念講堂で行なわれたGRPレーベルの当時のスターたちのライブ音源です。アーティストはDiane Schuur, Lee Ritenour, Dave Grusin, Tom Scott, Chick Corea Elektric Band, 他。Disc 2は丸々Chick Corea Elektric Bandです。
。。。
んー、なんだか、欲しいギターの話からFrank Gambaleさんの音源レビューになっちゃいましたね。まぁGambaleさんはワタシにとってのギターヒーローの1人なので。
ともかく。
IbanezのSシリーズ。試奏させて貰ったら…と考えると、今でもちょっと危険な(笑)ギターです。
IbanezのSシリーズ。試奏させて貰ったら…と考えると、今でもちょっと危険な(笑)ギターです。
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