で。今悩んでいるのは、フロント・ギアを旧来式のビッグな物(53x39T)にするか、今様のコンパクト型(50x34T)にするか、です。
メインバイク。ギアは前53x39T、後11x23Tです。
コンパクトクランク入れるとシルエットが変っちゃうなぁ。
あと、11速化したら前ギアに色モノではなくなるな~(良い互換品が無い)。
フロントをビッグ・ギアにする理由:
- 長い下り坂で鬼漕ぎする楽しみはとっておきたい(スピード狂の気あり)
- とにかく外見! やっぱり前ギアはデカい方が格好良い!
↑この価値観自体古いかも?
ちなみにサイクリング仲間のM君(ギリギリ20代)は、バイクの外見に対して、ワタシと似た価値観を持っています。彼の愛車はGIOSのスチール製ホリゾンタル・フレーム(トップ・チューブが水平のクラシカルな形状)、前ギアは当然ビッグ・ギア(53x39)、後ギアもデカいの(26Tとか30Tとか)を入れるのは格好悪いということで12x23T。バイクもギア選択もレトロなM君、実は登りがすげー速いです(重いギアをぐいぐい踏んでもスタミナが切れない)。ワタシのくたびれたエンジンとはモノが違うらしい(苦笑)。でも下りではまだ負けないよ!(ライン取りには経験も必要なのさ!)
- もう下りで鬼漕ぎする年齢ではない(笑)
- グダグダ走るには軽いギアに余裕のあるコンパクト式が有利
その後、機材は大きく進歩しましたが、選手の走り方も大きく変わりました。
90年代までは「他人より重いギアを他人と同じ回転数で走る人が強い」が常識でしたが、今では「軽いギアを高回転で回して筋力よりも心肺能力で勝つ」が普通になって来ました。ランス・アームストロングらが2000年前後から大々的に導入した「科学的トレーニング法」などで、パフォーマンスを上げるためには筋肉さえも絞って体を軽量化するのが有利と考えられるようになったみたいです。←と言う割に、多くの自転車選手のBMIが18~21程度なのに対して、言いだしっぺ(?)のランス自身は、BMI=22~24と筋肉量多めでした。
今はプロのトップ選手でも山岳ステージでコンパクト・クランクを普通に使っています(今年のジロで優勝したアルベルト・コンタドールは山岳ステージでは前コンパクト+後30Tという軽いギアの組合せだったようです)。高速ギアが無くなってしまった分、プロレースでも山岳での下りスピードは低くなりました(今は80~90km/h程度ですが、1990年代は下りでビッグギアを鬼漕ぎして100/h以上もよくある光景でした)。下りでリスキーな走りをしてタイムを稼ぐよりも、筋肉にダメージを残さない走り方をした方が勝てる…ということかも知れません。
筋肉の使い方が変わったためか、昔と今とではプロ選手の体格も大きく違います。90年代までは「尻~腿、肩、背筋がしっかり付いている」選手が多かったのですが(それでも一般人よりずっとスリム)、今の選手はナナフシ(?)のように「全部細い」選手が多くなりました。今年のツールで優勝したクリス・フルームも、筋肉だけでなく骨も細いのでは?と思ってしまう位の細さ(フルームも軽いギアを高回転で回して登りが速い選手です)。ジロとツールに並ぶ三大ツールのもう1つ、ブエルタ・ア・エスパーニャで今年優勝したファビオ・アルも非常にスリムな選手(まだ動画チェックをしていないのですが、写真で見る限り、とても重いギアを踏むタイプには見えません)。
自転車の大衆化に伴い、速さよりも快適さを優先したバイクが現れました。これが実戦にも投入されて、快適なバイクは体へのダメージも少なく、(特に何日にもわたって行われるステージレースで)勝てるバイクとなって来ました。同様に、一般人が登れるギアも実戦投入され、プロの勝ち方の方程式が変わってきているようですね。
そういう意味では、前ギアをコンパクトにするのは正義なのでしょう。でも、…。
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- 普段は、ビッグ・ギアを付けておく(古い価値観)
- 登りがキツそうな時だけ、コンパクト・クランクに替えちゃう
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