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下の写真のBianchiバイク(20年近く前の物です)、普段はLDKの隅っこで吊下げ型スタンドに飾っているのですが(時々眺めては酒の肴にしている/笑)、今日は何だか悪い虫がうずいてしまい、久しぶりにチョロッとメンテして乗ってみました。フレームがパッキンパッキンに堅いバイクで、ロードノイズを全部ダイレクトに腰に伝えてくれちゃうので、ロングライドで疲労度の高いバイクです。でも軽量高剛性でペダリングをダイレクトに推進力にしてくれるので、登り坂には強い。
90年代後半のBianchi (ビアンキ:イタリアの大手メーカ)
パーツ交換はサドル・ペダルの他は消耗品の交換だけ
色が良いっしょ♪ イタリアンバイクって綺麗ですよね
写真のバイク、ハンドル&ブレーキブラケットがヒルクライム向き、サドルがロングライド向き、という中途半端なセッティングになっています(サドルはセッティングが簡単なので今の好みに合わせたけど、バーテープ交換&巻き直しがメンドいのでブレーキブラケットの位置等はだいぶ前に乗っていた時のまま/笑)。
- 現在のワタシの好みでは、サドルは写真の状態、ブレーキブラケットを写真より数mm高めにセッティングするとバッチリだと思うんですけど…。
レース用バイクのフレーム材は、鉄→アルミ系(1990年代後半)→カーボン系(2000年代~)と変わって来ましたが(TTバイクは90年代後半からカーボン、2000年前後にはチタンフレームも出てきました)、上の写真のBianchi製バイクは、アルミ系として「レースでも使えるヤツ」が出始めた頃の物です。当時のメイン素材・スチール(鉄)と比較してチューブが太く「メガチューブ」と言われたデザインですが、近年のバイク(特にカーボン系)と比べるとまだまだ細いですね。
- 近年アルミ系のフレームは細身に戻りつつありますが、以下に依る所も大きいでしょう。
- 推進力(≒堅さ)重視だった設計が、乗り心地(≒柔らかさ)と両立する方向に変わってきた
- 金属成形技術の向上…細身のチューブ成形やバテッド=段階的に肉厚を変える=等の成形技術の進歩
- 実走テスト&風洞実験や、3次元応力解析によるデータ蓄積による設計技術の向上
そう言えばこの頃のバイクって、ツール・ド・フランス等のビッグレースでTV中継される際に、どの角度から映されてもメーカ名がわかるように(プロロードレースで最大限に宣伝出来るように)、あちこちにメーカ名等が描かれていました。このBianchiも、ダウンチューブ側面(定番のロゴ位置)の他、シートチューブ側面、フロントフォーク前面・ダウンチューブ下側(前側)・シートステー後面に「Bianchi」の文字がデッカく描かれています(CAAD3~CAAD7の頃のCannondaleなどはもっとスゴいですが)。
ダウンチューブやフォークの前面にもBianchiロゴ
今ドキのバイクと比べると、少々シツコイかも(笑)
実はバーテープにも「Bianchi」のエンボス加工が…(笑)。
ちなみに重量は、購入当初が公称7.6kg/実測7.62kg、パーツ交換により当初よりさらに軽量化していて(サドル・ペダル・チューブ等を軽量化)、現段階で実測7.48kg。古いバイクだけど、アマチュアレベルでは、重量も性能もまだまだ現役♪です。
- 自転車の重量が7kg台というのは、いわゆる「ママチャリ」(20kg位)の約1/3、アルミ製の「軽量ママチャリ」(15kg位)の約1/2です。UCI (世界自転車連盟)の規定では、バイク1台の最低重量は6.8kgとされていて、極端な肉抜き等により安全性を犠牲にした軽量化は避けられる方向にありました。でも、設計・製造技術が進化した今となっては、この安全性の根拠は疑わしくなっています。その証拠(?)に、先年、TREK社から、で完成車で4.7kgというバイクが発売されました(ホリゾンタル換算シートチューブ長500mmのサイズでの重量)。このバイク、重量だけでなく価格もスゴくて、フレームだけで単価140万円。性能バランス等を考えて高級パーツを組み込むと、完成車で200万円位というトンデモなバイクです。なお、UCIプロレースでは上記の通り最低6.8kgという規定がある為、このバイクがツール・ド・フランス等の実戦に投入された際には、バラスト(余分な重し)を積んでいたようです。フレーム強度等の安全性と全然関係のないバラスト…本末顚倒ですよね。
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